頭で食べる店、体で食べる店 |
私のつたない経験ですが、岡山出身で東京や京阪神のかたから「いろいろ人気のラーメン店に行ってみたが、岡山のあの店には及ばない。」というメールをいただきます。その岡山の店っていうのが、倉敷ですと第二又一や百万両だったり、岡山では天神だったり、やまとだったり、今は無き天満屋前地下のすわきだったり、あれっというような田舎の某店だったり・・・。こういう現象を称して、私は「ラーメンは人生だ。」などと唱えているわけですけれども。
私などは、なぜかラーメン学会会長などをおおせつかったものですから、ラーメンを食べる時ついつい、「麺がどうだ」「スープは」「チャーシューは?」なんて観察してしまいます。ところが、そうして高得点を自分で付けておいて、その後全く行かないラーメン屋さんもあるのです。
逆に、自分で考えると、「う~~ん。あそこは普通なんだけどもね。」なんてお店に、特別近いとか便利だとか思わないのに、ついついいつのまにか通っているお店・・が存在するのも事実なんです。そして、その日の体調によるのでしょうか?いつのまにか足が向いている店は、その日によって濃い味の店だったり、あっさり味の店だったりするのです。これが「体で食べる店」なんでしょうかね?。
やはりラーメンは食べ物なのです。食べ物って、理屈どうりにはいきませんよね。「頭で食べる店・体で食べる店」、さすがVoice21で番組を作っているディレクターさんです。うまいことをいうものですね。(2002,11)