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勝手命名、『岡山ラーメン街道』
ー第1回岡山ラーメン学会「ラーメン論文募集」参加ー

 岡山のラーメンを有名にするのにはどうするか?。「これが岡山ラーメン」というものがなく、「多様性こそが岡山の特徴」や、「人口比のラーメン店の数は西日本最多」などと言って済ませるか。で、ここでは、「岡山ラーメン街道」と名付けて、売出しの1つに、町興しの1つになればと考えてみました。
 勝手命名、『岡山ラーメン街道』です。

1、『新・岡山ラーメン街道』

 まずは、最近新店舗開店が相次いでいる「新幹線道」です。ここでは岡山駅西口から、倉敷市街地、チボリ公園付近までとしましょう。
 『浅月』、『富士屋』という岡山を代表する老舗店があるのが、岡山駅西口奉還町。あたりには『あさの屋』『一嘉』の二店も。
 少し西へすすむと、中華料理の『又来軒』、新規オープンの『ごん太ぼうず』、『万吉』と続きます。岡山西警察署近くには現在岡山で急速増殖中の『大統領』。森に囲まれたというたたずまいなのは、岡山ラーメンの一方の旗頭になりつつある「松系」の『松之助』。バスのラーメン屋として長年親しまれてきた『荒重』。ここまでが岡山市です。

 倉敷市にいりますとチボリ公園に近づいたところでラーメン屋があらわれます。『餐休チボリ店』を最初として、開店間もない『自然派ラーメンありがとう』。少し過ぎたところに倉敷では有名な『又一』グループの店もみえます。
 このまま直進すると、「イオン」という大ショッピングセンターなのですが、その手前を左折します。道を南下してJRを超え旧2号線との交差店にあるのが、つけめんで著名な『丸福』。もう少し行って『百万両沖店』を加えましょうか。
 これで16キロばかりの間につごう15店舗。「新岡山ラーメン街道」は新しい店が多く将来有望。まだまだ増えるかもしれません!。

2、『元祖・岡山ラーメン街道』

  ではこんどは、「元祖岡山ラーメン街道」ともいうべき、旧国道2号線岡山倉敷間です。こんどは倉敷側から攻めてみましょう。
 倉敷駅から西ですが、前記の『丸福』はこのルートの出発点として外せないところでしょう。
 次に、倉敷のラーメンといえば味からもその歴史からも「第2又一」でしょうか。その「又一」一族?のラーメン店『又一』が倉敷駅前西ビル地下にあります。また三越前には『屋台又一』も。その三越の最上階には県下最大のチェーンを誇り、県外在住の岡山出身者の郷愁をさそう『すわき後楽中華そば三越店』があります。
 倉敷の市街地を抜け、中庄や庄地区に入ってきますとラーメン店が増えてきます。JR山陽線の跨線橋の手前には『やまと中庄店』、先には『ひわさ屋』。川崎医科大学をすぎたあたりから『すわき後楽松島店』、『本陣坊』、『8番ラーメン』、『ふー太』とチェーン店中心の展開が続きます。
 岡山市に入ると、まずすわきチェーン本部前の『すわき後楽庭瀬店』、『豚太郎』、『餐休庭瀬店』、『大統領中山道店』。
 岡山市街地が近づいてきたところで、再び『豚太郎』、『札幌ラーメンどさん子』、『長浜ラーメン山がさ』と続きます。
 最後は岡山一の夜の繁華街田町、中央町(このなかにもたくさんラーメン屋さんがありますが)を左にみながら、『台湾ラーメン味仙』と大運寺交差店の『餐休本店』を終点としましょう。
 これでつごう19店舗。さすがに「元祖」です。もう1つここの特徴は、「元祖」らしく岡山の老舗のチェーン店がその主な構成者となっていることでしょうか。

3、『岡山ラーメン街道・30号線』

   最後に外せないのが、国道30号線です。岡山から南へ、玉野市までの道中です。かっては四国への主要交通路でもありました。ここにラーメン屋がなぜか多いのです。
 出発点は、「元祖」の終点で紹介した『餐休本店』としましょう。ここは国道の起点、大運寺町交差店です。南下するとまず目につくのは『岡安』です。次に清輝橋交差店の和食の職人のラーメン屋さん『商人』。その次には、『大統領奥田店』が店開きしています。京都の横綱チェーンに似たという、岡山の新興チェーン店です。
 『長崎ちゃんめん』を右手に、さらに進みますと、「三好野青江店」の周辺に3軒のラーメン店が集中しています。『ラーメン亭』『ひろ兵衛』、そして屋台の『麺道楽』です。
 国道2号線との交差をすぎて少し南に向かい合っているのは『浅月青江店』と『餐休青江本店』。道は笹ケ瀬川を越え、穀倉地帯の藤田地区に入ります。ここには『道』、『すわき後楽藤田店』、『豚太郎』と続いています。
 倉敷川を越え、灘崎町からいよいよ玉野市へ入るあたりにあるのが、ファミレス風の『くまごろう』と『8番ラーメン』です。
 この次、ルートはむりやり「旧30号線」をたどり、宇野築港へと向かいます。なぜかといえば、そこへ『げんこつ屋』と、玉野の名店『くるまや』があるからです。
合計17店。私が最初に「ラーメン街道」という言葉を思いついたのはこのルートでした。なかなかに特徴のある店々が続き、面白味のある「ラーメン街道・30号線」です。

 人口比でいうとラーメン店の数が多いという岡山。「岡山ラーメン街道・3ルート」とも、平均で1キロに1店以上の割合いでラーメン店が営業しているのです。
 この「ラーメン街道」のネーミングを、「岡山ラーメン学会」などとともに、県下、全国に拡め、岡山ラーメン振興の1助にしたらどうかと思い、かなり思いつきではありますが、ここに提案する次第です。


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