「とらさん」の食べた岡山のラーメン屋さん


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 日本にはたくさんの「ラーメン」をテーマにしたHPがあります。そのうちの1つ、「東京のラーメン屋さん」(略して「とらさん」)のOOSAKI さんが、岡山でラーメンを食べ歩かれました。以下はそのレポートです。


「東京のラーメン屋さん」のOOSAKIです。
後輩の結婚式で岡山に行って来ました。
情報が少ない中、「岡山ラーメン学会」なる岡山のラーメンページが大変参考になりました。
岡山ラーメン学会のみなさん、ありがとうございました。m(_ _)m

【浅月】

 創業50年の老舗。10時からの営業なので最初に選んだ。
 「富士屋」の隣と向かいにお店がある(笑)。11時に開いていた方のお店に入ったが、本店は向かいだったようだ。(残念)
 スープは、豚骨だけでダシを取り、チャーシューを生醤油で煮込んだタレを加えて出来る。チャーシューは5枚。固くてあまり美味しくない。チョコ色スープは、やや甘みが感じられやや臭い。細麺ストレートは柔目でいい印象はないが、まぁ岡山に来たら、いくべきお店の一つかもしれません。

【富士屋】

 50年以上の歴史を持つ老舗の一つ。豚骨と昆布で取ったダシにチャーシューダレをブレンドしたもの。厨房では20歳前後くらいの若いあんちゃんが作っている。どうやら女将さんと顔が似ているので息子さんか。そのせいか、あっさりさっぱり、拍子抜けするくらい味が薄い。チャーシューは4枚、固くてあまり美味しくない。細麺ストレートは程良い堅さ。もう少し味濃いめだと旨いと言えそう。

【一元】

 創業35年くらい。毎日、2代目主人が打つ手打ち麺が自慢。
 他のお店が細麺ストレート柔目、というのが多い中、ここの麺はラーメンらしさが感じられ、ほっと安心。盛りつけが綺麗で出てきたときには、おおっ!と思った。チャーシューは3枚。バラ肉でしっかり味が付いていて、まぁまぁ美味しい。
 昆布と煮干しをベースにした醤油味。ちょっと苦手な風味が強く、完食はできなかっ。子供同伴禁止らしい。店員の接客もあまりよくない。

【やまと】

 外観は町の洋食屋さん。中に入ってメニューを見ると、、、、、。
 まさに町の洋食屋さん(笑)。とんかつ、タンシチュー、オムレツなどが並んで、中華そばと五目そばがある。頼んだのは中華そば。豚骨と皮を1日煮込んだスープに鰹と昆布で取ったダシをブレンド。
 パッと見、和歌山風。しかし、一口スープを飲むと、んんん???鰹が強~烈。嫌いな人はまるでダメでしょう。
 これが私には、はまった。美味しい。鰹と豚骨の丼の中の異種格闘技。バランスが取れているかというと疑問だが、また食べたくなる。
 麺は細麺ストレート柔い。チャーシューは2枚で固くて今一。完食。

【だてそば】

 創業35年。支那そばとカツ丼の2品しかない。(正しくはカツ丼とセットで頼む独眼竜スープ100円というのがある)練炭で一昼夜煮込む鶏ガラと豚の背骨で取るダシと昆布や鰹から取ったダシを混ぜてスープを作る。細麺ストレート、程良い堅さ。あっさりスープはちょっと物足りない。周りの人のカツ丼が旨そうだった。
 13時半で5杯と超ハイペース。体調もばっちし。(^^;
 しかし、結婚式参加のため中断。終了後も上司に飲みに連れ廻され、解放されたのが24時半。この時間から第2段開始。

【山冨士】

一晩煮込んで作る豚骨スープと数種の醤油をブレンドしたタレ。ちょっとしょっぱかったがコクのある美味しいスープ。
麺は細麺ストレートで程良い堅さ。チャーシューは3枚で旨い。もう少し味薄目であれば、完食できたはず。

【とみ吉】

 主人は博多の「とん吉」で修行をしたらしい。豚骨のみのスープに博多直送の麺が良くあう。しかし、麺はちょっと柔かった。堅めであればもっと旨かったと思う。白いスープはとんこつライト(ややこってり目)のニンニク風味。ごまが入っており、なかなか美味しかった。
 スープを少し残してしまったが、気持ち的には十分完食したかった味。

【金八】

 豚骨スープは臭みがなく、野菜でコクを出している。まるで味噌?のような醤油味。チャーシューと言うより、肉塊と呼んだ方がいいようなものが2個。固くて甘いので好き嫌いは別れるかも。550円
 でこの肉塊2個とコーン、モヤシ、ネギ、メンマが入っている。具が多すぎて、スープはぬるい。麺はやわやわ。でも旨い。
 夜1時半なのに満席で4人待ちなのも頷ける。熱いスープで麺がもう少し固かったら、かなり美味しいと思う。完食。

【あまいからい】

 創業50年近く。平日でも400杯は出るという人気店“らしい”。甘めか辛目かの好みを尋ねることが店名の由来らしい。
 その前は、なんという店名だったのでしょうねぇ。(^^;ちなみに私は聞かれませんでした。
 中華そば500円にはチャーシューが5枚。
 まず、後から入ってきたお客さんに先を越された。まぁ、いいか。出てきたラーメン。とろけそうなほど茹でられた麺。ぐにょぐにょ。食べる気にならない程、見た目の悪いチャーシュー。麺を二口ほど、スープを三口ほど、チャーシューを少しかじって残して出てきました。昨年から今年にかけて、1400杯食べた中で一番多く残しました。人気に甘えすぎているのでは?


翌日はここから。

【餐久】

 支那そばとゴマ風味の名物そばの2品ある。名物そばを頼んでみた。醤油味のスープにたっぷりのゴマペーストがかかっている。
 雑誌などの紹介だと“辛み”とあるが私のには入れ忘れたのではないだろうか?私の印象は“坦々麺の辛み抜き”であった。でも、なかなかいい味を出していた。麺も堅めでいい感じ。機会があれば支那そばも食べてみたいという、好印象でした。完食。

【山之内】

 「とにかく健康に良く美味しいものを」がご主人の考えなので無化調。たっぷりの野菜と烏骨鶏を煮込んだスープにはニンニクを大量に使用しているらしいがまったく気が付かない。(ホントだろうか?)
 チャーシューは上質の肩ロース。可もなく不可もなく、とやや印象が弱い。この手のものは2度3度通うとその味の良さがわかることが多い。私には一度ではわからなかった。(^^;

【すわき後楽中華】

 創業30年以上、30店舗以上の岡山一(?)の有名チェーン店。
 豚骨を8時間煮込んだスープはチョコ色で味濃いめ。細麺はややウエーブがかかって柔目。ソフトクリームやパフェなどのデザートや(もちろん私も食べました(笑))セット物も多く、家族連れで人気。
 ラーメンの味の方はまったく私の好みではない。こんなに繁盛しているのは不思議。甘味があるファーストフードのようなラーメン屋としては名古屋の“スガキヤ”と似ている。なぜか名前まで。(^^; 【すわき後楽中華】後日談

有名店の【天神そば】が土日休みなので食べられなかったのが残念。

【全体的な感想】

 『岡山ラーメン』は、細麺ストレートどちらかと言えば柔い感じ。
 スープは豚骨ベース、野菜や鶏ガラブレンドタイプのあっさりタイプ。日本そばに通じるものがあった。多くのお店でラーメンではなく、中華そばと呼ばれている。量は多くはない。なぜか、カツ丼もあるお店が少なくない。チャーシューは固くて今一のものが多い。
 チャーシューの枚数はお店によって違い、最初の4軒では5/4/3/2枚だった。(^^; 12軒しか食べてないので、それですべては語れないがバラエティ度は少ないようだ。富士屋系というか、浅月系というか(歴史では富士屋かな?)そのタイプが多い。なぞか、店舗数の多い「すわき」の味を真似しているお店はあまり無いような気がした。


【また食べたい】やまと、金八、とみ吉、山富士、餐久
【まぁまぁ】浅月、富士屋、だてそば、一元、山之内、
【勘弁して欲しい】あまいからい、すわき後楽、

【すわき後楽中華】後日談

   (OOSAKI さんと、メールでやりとりしました。そのときの、OOSAKI さんの、すわきとスガキヤの関連についての解説です。)
 実は、うちの女房が中学生の頃?に岡山にいたことがあったんです。その時に食べた「すわき」が忘れられないと言っておりまして、その確認も含めて行ってきたのです。(行ったのは私一人ですが)
 今でもラーメン好きでいろんなお店につれていくのですが「うまいけど、“すわき”には勝てない」が口癖です。(笑)
「すわき」と「スガキヤ」は、味は全く違いますが、
・一部地域に愛されている(名古屋・岡山)
・チェーン展開している
・中学・高校生に受けがよい
・デザート類が多い(このせいで、中高生に人気があるのでしょうけど)
・ラーメンフリークはあまり好まない。?
・名前が似ている
という点で、かなり興味深いものがありました。

 以上です。趣旨を変えないように、1部編集させていただきました。ありがとうございました。(杉原)(98,10)