作成&書換日:99/09/30
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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。
玄人向けのおすすめは、何といっても「ベトコン ラーメン」。
倉敷市の街外れ、茶屋町という、ふるい町の近くにあります。
え!ベトナム直伝??。実はそうなのですが?、店主は頑として「ベストコンデション ラーメンじゃ」と譲りません。
味はピリ辛、いや人によっては激辛風味。麺はいまいちなれど、にんにくがそのまま3きれ4きれ・・・ときては、通人が見逃せるはずはありません。
この店の「国士無双」というメニューは、五目ベトコンとでも申しましょうか、野菜がうずたかく盛り上げられ、その厚さは約20cm・・・。
このため、近辺の人々は最近「ベトコン中毒」に陥り、週に1度は食べないと、仕事も手につかないありさまとか。かくいう私もその1人。ああ皆さん、なんとかしてください。
ところが、よせばいいのに某民放局の、ゴールデン15%をぶっちぎる某ローカル番組が取り上げてしまい、今ではおすなおすなの大繁盛。1時間待ちが普通になってしまったのであります。
そしてある日、突然増築工事の始まった「ベトコンラーメン」。オー少しは待たなくてよくなるかなー。というファンの期待はどこ吹く風よと、出来上がったのは、な、なんと、冷房付きの待合室ではありませんか。
支店を出すたびに味が落ちるというのは、この世のラーメン屋さんのならい。支店どころか、収容人員(14席)は絶対に増やさないぞという、店主の固い決意が、またファンを増やしてしまったというお話しでした。
ではみなさま、倉敷観光ののおかえりは、ぜひ話しのネタに「ベトコンラーメン」へどうぞ。 お代は食べてのおかえりだよ(あたりまえか)
PS: 休:火曜。第1、3、5水曜。 営:11:30-14:00,17:00-20:30
PS2:98年夏以降は、平日の昼の営業はなくなりました。平日は17:00-21:00です。土日は従来どおりです。
謎の「ベトコンラーメン」、その真相??に迫る
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世の中にはいろんなタイプのラーメン屋があります。そのうちの1つに、1品しかないラーメン屋もあるのです。メニューがほんとに1つ。「ラーメン」しかない店です。そう、これがまたいい。
岡山県倉敷市のはずれ、水島の古い町並みのちょっとはずれに、一軒のラーメンやさんがあります。なぜか、最近混雑しだして、これは某テレビ局の取材のせいだとか、またまたアールなんとかの、ボイスなんとかが、非難の矢面にたたされております。
並ぶ事約20分。ようやく、店内に足をふみいれると、「へい、らっしゃい」という、威勢のいいかけ声。席は、カウンターと、角机とで、約30。しかし、まだ、その席と席の間に待ち行列が、7~8人。
ようやく、空席ができて腰をおろしたのだが、みんなしらんぷり。
カウンターのなかでは、20代から、40代ともおもえる男女が5~6人、てぎわよく立ち働いて。
目の前で、ゆで上がった麺が鉢に、手並みよくわけられていく。誰も、注文をとりにこないし、注文しようともせず。立って、奥にお茶をとりにいくひとのみ。まねをしてお茶をのみながら待っている事しばし。
はしからはしから、おいしそうなラーメンの入った鉢が、「へい、お待ち」というかけ声とともに置かれていく。わが前にも。
なんのへんてつもない、醤油ラーメン。
ではでは。と、つるっとすすると(普通はここで、「これがうまい」とでも書くんでしょうね)これがうまい。
ついつい、ダイエットの禁をおかして、おつゆを全部すすってしまうのはだれあろう、私。
食べてしまってふと気がつくと、目の前のカウンターに、何と現金がばらばらと。千円札、百円玉。50円玉。入り交じって無造作に捨てられているではありませんか。いや、そうではなく置かれているのです。黙ってみていると、おかしかったのかカウンター内のお兄さん。にやっと笑って、「適当においていってください」とか。
え!。きょろきょろ。そういえば、店の隅に「お代は350円」と書いた、江戸を思わす木の看板。
財布の中から、千円札をだし、そこらのお金から、適当に650円かき集めて財布にいれ、店をでる。
なんとなく、妙な気分と、だしの味とが入り交じって・・・。
それからの休日のわが家の昼食。「今日はどこにする。ベトコン、それとも百万両・・・」
そう、この店の名は 「百万両」 なのです。
PS: 休:無。 営:10:00-19:00
PS2: 現在は、400円になっているそうです。

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岡山県南部の要所要所で、ときどきみかけるラーメン屋の看板に「すわき後楽中華そば」という、ちょっと長い名前がある。FCで、今9店か10店舗。観光客が行きやすいのは、倉敷駅前三越の9F店。
入ってみるとけっこうメニューが多くて、お好みで注文できる。今まで紹介したうまい店は、メニューが、「ラーメン」だけとかいうのが多かったのだが、ここは異例。中華そば、みそラーメン、塩、塩バター、塩バターコーン、わかめ入り、山菜入り、もちろんチャーシューも、あーもう書ききれない。
ふとみると、「げんこつおにぎり」なんてのもある。これは創業以来の定番おにぎりである。ギョーザももちろんある。
「ラーメン」を注文して待っていると、まあ、ふつうの醤油ラーメン。うん、チャーシューが少し厚いかなー・・などとかんがえているところへ、なにか黒い小皿がおかれる。え、他に注文してないのに、何かサービスかなー。と見ると、赤い小梅がぽつんと2ケ。ふーん。
ズルズルッ。すすりながら、ときどき小梅をカリッ。オッ、なかなかあうじゃない!!。
これで、若い人はげんこつおにぎりを同時にむしゃむしゃ・・。
余は満足・・・じゃ。
このラーメン店。その昔(私が若い頃)、岡山市内の某タンス屋の女房殿が、副業にはじめたという店。小梅とげんこつおにぎりは誰のアイデアか最初から。で、けっこう固定客がつき、年と共に広がった次第。私など「まあ普通の味かな」とおもうだけだが、わがつれあい殿も、好みの店のようだ。
PS: すわき後楽中華そば。なぜか、店によってうまいところと、まずい?ところがある。でも、まあおすすめの1店々。
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終電車まではまだ40分余りあった。ふと思いついて、駅を出て左へ足を向ける。(注、岡山駅正面出口)
100米も行かないうちに、人だかりが見えてきた。10数人が思い思いに腰を掛け、中には路肩にすわりこんでいる人もいる。皆、手に手にどんぶりを持って、なにやらかきこんでいる様子である。駐車した車のなかでも、鉢を手にしたカップルの姿がある。
輪の中央には1軒の屋台。垂れ幕に大書していわく「日本で2番目に美味しいラーメン。あなたのおそばが1番で、丸天そばは、天下2位。」
店の中ではテカテカ頭のおやじが、むこうはちまき姿で若い者2~3人を指揮している。
「へい、らっしゃい」・・・・
私の若い頃のいつもの風景である。夜遅かったこともあり、その美味しかった事。1ぱい120円くらいであったろうか。
その後マイカー通勤になった事もあり、「丸天そば」とも長期のご無沙汰になったが・・・・。
先日訪ねてみると、もう屋台はない。期待はしていなかったのだけれど、なんとなく失望感がただよう。あたりの様子もずいぶん変わってしまった。きょろきょろとあたりを観察してみれば「あった」。な、なんと「丸天そば」の看板があるではないか。通りのちょうどむかいに、小さな「中華そば専門店、丸天そば」。
はいって、ラーメンを注文すると、なんの変わりもない醤油ラーメン。おばさんが、「おじいさんが、長い事この向かいでお世話になりましたからねー。もうとうに亡くなりまして。秘伝のたれだけ受け継いで、こうしてやらしてもらっています。今でもときどき、20年前の味が忘れられなくて、と訪ねて下さる方がおられるんですよ。」(私の事だ)
むむっ、そういえば、味がなにか・・・。
この「丸天そば」から2軒隣、「あまいからい」という店がある。あんみつ屋と、カレー屋をいっしょにしたような名前の、これが何とラーメン屋。こちらも岡山ではちょっと知られた店だ。味はあっさり、醤油味。特徴といえば、チャーシューが独特で、おいしいことか。
「今でも、ときどき行きますよ。」とは、職場の友人のの1人のつぶやき。
岡山駅前、北へ100米。あっさり味のお好きな方には、この2軒のラーメン屋は、今でもおすすめかもしれない。(96、10)
PS: 丸天=休:日曜。営:19:00-am3:00。あまいからい=休:日曜、祝。営:11:00-am3:00
PS:「あまいからい」が建て変わりました。みごとなビルになってしまいました。駅前ということもあって、「丸天」とともに、タクシーの運転手さんの間では常に上位にランクされていたようなんですが。で、久しぶりに行ってみました。さすがきれいになっていました。味はあまりに久しぶりなので前との比較はできませんが、まあ美味しかったとお伝えしておきましょう。それより特筆すべきは
、「風の画家・中島潔」さんの画がずらりとかかっていたことです。かわいい夢童をながめながらのラーメンはまた、いちだんと趣があったのはちがいありません。(99、9)
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どこでもそうだが、駅裏は庶民の街だ。岡山でも奉還町という商店街がある。アーケードの下の通行人の半分は学生で、物は安い。道のまんなかにワゴンがでていて、履き物が積み上げて売られていたりする。
その1角に、2軒のラーメン屋がある。通りをはさんで向かいどうしである。
わがつれあいが、今でも「ラーメン屋で美味しいのは、あの浅月と、富士屋よ」とのたまう。女子学生の頃通いつめたそうだ。そういえば我も若かりし頃行った時、女子学生がわんさかいた記憶がある。もう少し通っていれば、人生の展開も変わっていたかもしれない。
その浅月(あさづき)。10年ほど前より岡山市内にやたらに支店を出し始めた。我が知っているだけでも、4軒。
で、先日家族で久しぶりに「浅月本店」に行った。時間のせいかもしれないが、店内は3割がたの入り。つれあいにあとで感想を聞くと、「うーん・・・」。
きっと、女学生時代の味、いや、それが偶像化された味との落差に悩んだのだろう。
その後、「富士屋」にも行ったらしいが、ついに感想は聞けなかった。
いまのところ、「浅月」では「青江店」がいちばんうまいというのが、我が独断。ここはおでんもあって、なかなかおいしい。
そういえば、ラーメン屋には、ギョーザをいっしょに売っているところと、おでんをおいてあるところがある。この「浅月」と、前回の「あまいからい」はおでん派だ。「ベトコン」はギョーザ派である。
PS: この前、わがつれあい殿に、不覚にもこの文章を見られてしまいました。で、
「浅月も富士屋も、いまもおいしいわよ。浅月はやっぱり本店がおいしいんだから」だそうです。
(96,12)
PS2:浅月=休:月曜。営:10:00-21:00。 富士屋=休:火曜。営:11:00-19:30
浅月その2あり。
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みなさん、大変です。たいへんです。
「やまと」がこなごなになりました。
え、「やまと」って何かって?。え、そうか、岡山以外の人にはわからないんでしたっけ。
我が職場から、西に約100メートル。繁華街(表町)の裏通り、「オランダ通り」の一角にあります。オランダ通りは、あの「オランダお稲」(シーボルトの娘)がしばらく住んだことから、その名があります。
で、「やまと」はその一角にある、そう、なんとラーメン屋だったんです。
けっこう美味しくて、昼は毎日行列でした。わが、東京支社長が、「やまとの味がなつかしい」と、嘆いている話は前にしましたが、人によっては「岡山一美味しい」と評判の店でした。
この美味しさは、何といっても「だし」の味です。若いひとの一部には、「ひつこい」という人もいますが、我々にはそれがまたいい。
この店には「カツどん」もあって、あわせて評判をとっていました。(なぜか、このオランダ通りには、「伊達そば」という、ラーメンと、カツどんで、評判の店がもう一軒あります。)
その「やまと」が、おとといみたら、なんと、粉々になっていたのです。そういえば数日前から、行列の人数が異常に多いなーと思っていたのですが・・・。
で、おおあわてで取材したところ、なんのことはない、「建て替える」そうです。やれやれ・・・。
でも、みなさん。ラーメン屋が建て替えて、綺麗になって、味が「うまくない」とはいいませんが、「かしこまった味」になってしまった例は、いくつもあります。やはり、ラーメンは、ふるめかしい、てかてかした店で食べなきゃあ・・・。ごきぶりもいない店のラーメンは、うまくありません。絶対に。
少し心配しています。「やまと」のみなさんのお顔を思い浮かべながら・・・。
(この項、1996年11月のものです)
ps: 今日の昼、食べてきました。やまとは、みごとにたてかわっていました。近づくと、なんと10人を超える列。よっぽどやめようかと思ったのですがここへレポートしなければと、並びました。やっと中へ.。うん、30数年前の新築のころもかくやと、雰囲気は同じ?。席が数席ふえたかなー。
「中華そば」を注文し、しばし待つ。やっと出てきたのを、つるり。むむ、、この味だ。私には以前の味と見分けが、いや味分けがつかない??。こころなしか、おつゆの量が減ったような??。でも、これで気分よく夕方まで仕事ができそう!!
東京支社長さん、やまとは行列を増やして、健在ですよ。。。(96,12)
PS2: やまと=休:火曜。 営:11:00-19:00。 だてそば=休:火曜水曜。営:11:30-19:00
PS3: HPをみた人から、『「やまと」に喝をいれよう。表町で生まれ育った自分には昔の味がなつかしい。』というメールがありました。(97,7)
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ちょっと長いタイトルになりました。
倉敷市街地を東南方向にちょっとはずれた所に、「らーめん屋敷」とい
う店ができて、もうかれこれ10年にもなるだろうか。近所なので家族で
ときどきいく。安いので給料日前の外食などには好都合である。
この店、「東京風ラーメン」の看板をあげている。
例によって「ラーメン」のメニューは1つだけ。醤油味の
ちょっとあっさり味だ。他のおすすめは「からあげ」と「ぎょーざ」。ラ
ーメンとからあげのセットがなかなかあう。
で、先日久しぶりに食べに行って、カウンターに座った。横をみると、
真新しい色紙。なんとはなしに見ていたが、娘が「あの田淵って、だれ」
と聞いてくる。「うーん、だれかなー」生返事をして、良くみてみると、
どうも「田淵幸一」と書いてあるようだ。え、かれが来たのか。阪神の監
督やって欲しかったけどなー。などとしばし話に花が咲く。なんと、色紙
の下には店の前に立つ本人の写真があるではないか。どのような関係でこ
こまで食べにきたのであろうか?。
なぜか店主はこの日饒舌だった。「私、札幌の薄野に、ときどきラーメ
ンを食べに行くんですけどねー。あそこで本当に美味しいのは、2軒です
ね。みんな、混んだ店がよいと思って行くようですが、そのみんなが出た
あとは、閑散としているんですよ。そこへ行くとうまくてすいてるんです」
・・・
わが家の外食メニューに、この店が加わってから、久しい。
PS: この店の近くには、あの小野小町が療養のかたわら、顔を写したと言
う、小町井戸がある。また、前の道は「倉敷ー茶屋町県道」で、この道を
5キロほど南へ行くと「ベトコンラーメン」である。
PS2: 休:金曜、第4木曜。営:11:00-22:45
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先日の昼休み。喫茶店でラーメンの話になったのであります。友人曰く、
「あそこは、なんというか、ちょっとげてものてきなラーメンだなー」。
で私、「え、なんで。美味しいとおもうけどなー。ぼくは大好きなとこだな」
「だって、目の前でだしの中にでっかい肉をとぼんと入れたりするんじゃか
ら。ぎらぎらして、とてもとても」
私「それがまた、ええんじゃが。なんかだいぶ好みがちがいそう・・」
岡山の中心街、あの「シンフォニーホール」の北向かいにあるのが「天神そば」
そこの地名が「天神町」という。いかにも美味しいラーメン屋らしく、
古い中華風(かなー?)のドアが、ちょっと曲がっていたり,黄色い紙に
「営業中」などと書かれていたりするのが、なんともいえず食欲をそそる。
席は12~13。従って昼休みなどはいつも行列が歩道に続く。
先ほどの話に出たように、だし味は濃いめ(私が濃いめと書くのは少な
い!)。「肉の多く入り」「野菜の多く入り」「みそ」「大盛り」・・・
と、メニューは具でバラエティー。
私の職場の近くでは、「やまと」とともに、いちおしである。
あ、薄味、麺にこだわる方は、次の「一元」へどうぞ。
PS: 休:土、日曜。 営:11:00-14:40、16:15-18:30
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私の周辺にもグルメの人が何人かおられる。いつかたずねてみた。「どこのラーメンがいちばん美味しいと思われますか?」
そのなかで、よく出てくる一軒に「一元」(いちげん)という店がある。。
岡山市街の中心地、岡山シンフォニーホールから、西へ大通りを数軒いくとある。ちょっと古めかしい、薄暗いラーメン屋である。何となく、和そば屋を思わす。
そこで出てくる「ラーメン」。いや中華そばだったか。ひとに言わすと、両者は違うのだそうだ。味音痴の悲しさ?。我には違いはわからない。
むむ、まずくはない。でも、私の好みとはだいぶ違う。何となく、やっぱり和そばを思わす味だ。ただ麺が独特というかちょっと太めで、これが「麺が美味しいラーメン」というんだろうか。私にはわからない?。何か、ほっておくと、早くふやけてしまいそうでもある。
そういえば、あの「やまと」の向かいにも「一元」の支店があったっけ。
で、やっぱり、なぜか「一元」ファンが多いのは不思議である。味がわかる?という人ほど、なぜか「一元」というのである。不思議な店である。
PS: どうもこちらは、「一元北店」というらしく、本店は「やまと」の向かいにある店なんだそうです。
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ラーメン2へ行く
(* これは、私の業界のニフティーCUGのなかの、雑談室へ連載アップしたものに、加筆修正したものです 杉原N )