最終書換日:2001/10/31

花も嵐も、ラーメン物語、その16

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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

ご近所に開店した、あっさり醤油のラーメン屋さん
   私の住んでいる倉敷市東部、帯江地区の多くは古代は海で江戸時代以降に干拓されたところが大部分です。
 しかしその中で”有城(ありき)地区”だけは古くから人が住み、貝塚や古墳があり、源平の古戦場にもなった土地です。帯江では珍しく家が密集して建っています。最近このHPに「帯江の歴史」を始めたわたしとしても、この有城の歴史を調べていくことは欠かせないことでした。
 ところがこの有城に新しいラーメン屋さんが開店したというのです。えっ、急に話を振るなって?まあまあそう言わないで下さいよ。”ベトコンラーメン””ラーメン屋敷”と県下でも著名なラーメン屋さんがあるこの帯江にとっても待望久しい新店なのですから。
 県道倉敷玉野線、通称天城街道の山陽ハイツ入り口から少し東、”マルナカ”というスーパーのすぐ前のところです。
 『彩華』というそのラーメン屋さん、奈良県天理市にあるこってりで有名なラーメン店と同名なのですが、こちらはどっこい透明なあっさりスープの醤油ラーメンでありました。
 麺は中細ストレート、チャーシュー、メンマともしっかり自己主張しています。なかで特徴的なのは、緑の普通のネギのほかに、ごま油で香り付けされたシラガネギがのっているのが少し”関東風”を主張しているようでした。
 「こんなラーメンが好きだと言ってたよね。」私の問いに向かいに座った連れ合い殿は「うんうん」と満足そうではありました。あ、もちろん私も美味しかったです。
 遅くまで開いているようですし、これから時々来るようになるかもしれませんね。
 営業:11:00~22:00  休:月曜    (2001,5)
PS:ラーメン500円、ねぎラーメン620円、野菜ラーメン650円、だったのですが、最後の野菜ラーメン、何となくベトコンの国士無双の小型版といった感じでありました。(2001、6)

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岡山駅前出店の関東牛骨ラーメンチェーン
  岡山県の北部、勝山町に「醍醐桜」という桜の巨木があります。樹齢700年とも1、000年とも言われる桜の孤木で、4月15日ころ見事なまでの花をつけて満開となります。あの後醍醐天皇が隠岐に流される途中に立ち寄って愛でたという言い伝えから「醍醐桜」と言われ、最近では関西一円から観光客が集まり、2時間待ち‥‥とか言われたりします。  というところで話しは急に本筋に戻りまして、その「醍醐」の名を冠したラーメン屋さんが岡山駅前に開店したのです。『紅醍醐岡山本店』で、桃太郎大通りから一本南の高島屋の向かいです。
 何でも関東(川崎市)のチェーン店で、牛骨ラーメン店とか。以前関東で食べた人もいて「天下一品の牛骨版」といった評価も聞かれました。
 最近の岡山は、関東、関西、九州などからの出店も目立ち、ますます「多種多様な岡山ラーメン」度がアップしてきています。

 桜も散って若葉がまぶしくなった連休の一日、『紅醍醐岡山本店』に出かけてみました。カウンター11席のみの小さな店です。メニューは醍醐麺600円、紅醍醐・裏醍醐680円の3つです。
 紅醍醐(アカダイゴ)を注文しました。いや入り口の機械で食券を買うという東京などではおなじみなのですが、岡山ではめったにない注文法でした。
 麺は中太ですこしちぢれています。スープは一見超こってりですが、脂が多くないせいか、意外にあっさりした感じでした。でもいつもの習慣で全部飲み干してしまったわたしには、ちょっともたれぎみでしたが。
 紅醍醐はシラガネギの辛しあえが乗ったもので、大きな海苔2枚が「関東風だぞ」と主張しているようです。以前岡山にも「牛骨ラーメン」というのはありましたが、たしかにトン骨やトリガラに比べて変わったにおいがします。牛焼肉のときのにおいともちょっとちがった?。お隣の女性が食べておられた裏醍醐にはきくらげが大量に入っていて興味をひきました。
 川崎市(小田急線向が丘遊園駅前)の店を中心に全国43店舗展開中とか。さてこの岡山への出店はどのような結果を生むのでしょうか。(2001、5)  

PS:残念ながら閉店されました。(2002、秋)。

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著名外食チェーンの始めたラーメン屋さん
   我が家の子供たちがまだ小さい頃のことです。岡山市内に”インデイラ”という洋食屋さんがありました。たしか象のマークでしたか?雰囲気も良く安くて美味しいので、我が家の外食コースの1つに入っていました。子供たちも名前を覚えていて、「今日はインデイラ」というと喜んだものです。
 そのインデイラ、いつのまにか「えびめしや」という人気の外食チェーンを県下に展開、そしてとうとうラーメン屋さんも始めたのです。
 一年ほど前の開店の頃は、岡山ラーメン学会のメーリングリストでも話題になり、その後も通るたびに駐車場が埋まっているのが目についていました。
 場所は国道2号線と30号線の交わる青江交差点の北西の角。その名は『蛮天(ばんてん)』と言います。

 梅雨の中休みという暑い一日。午前中で田植えを終えたあと「疲れた体に栄養を」と久しぶりに出かけてみました。というのはこの蛮天、タンタン麺が売りのようでしたから、あのたっぷりのゴマを食べようと思ったのです。
 醤油ラーメン580円、タンタン麺680円、スーパータンタン麺780円、その他ぎょうざ等のメニューもあります。キムチ食べ放題というのも嬉しいサービスでした。
 私のような年になってもたまにはこうしたコッテリラーメンをスープを残さず食べる・・・というのも体に刺激を与える意味でも良いのだ・・・などと勝手なことを考えながら、本当に底まで食べてしまいました。美味しかったです。ご馳走様でした。
 あ、名前の”蛮天”については要旨次のような張り紙がありました。

 「はるかな昔、ジャワ島にあったバンテン王国はイスラム教国で、香辛料で栄えていた。スパイスの効いた美味しいスープを毎日食べていたという・・云々」(2001,6)

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田んぼの中の中華そば専門店
     倉敷市玉島勇崎というと、倉敷市でも最西部になります。ここへ一軒のラーメン屋さんが開店したので一度食べてみて欲しいというメールをいただいたのは少し前のことでした。
 その名は「劉備」。三国志の主人公の名前そのものではありませんか。岡山大医学部前の「孔」(諸葛孔明ファンでこの名をつけたそうでしたけど)が閉店したので・・・というわけではないのですが、この劉備へと出かけてみました。
 国道二号線玉島バイパスの高架を西の端まで抜けて、次の唐船という交差点を南へ曲がります。それから約4~5百mでしょうか?。田んぼの真中、右側に白い「中華そば専門店・劉備」という看板が見えてきました。
 駐車場は10台程度。中は20数席でしょうか。中華そば500円のほかはから揚げのみのメニューです。5~6人の先客がおられました。「中華そば 500円」と注文しました。紺色に「劉備」と染め抜いたTシャツを来て、丁寧に作っていただいた店主とおぼしき男性が、どうも「張飛」に似ていると思ったのは三国志ファンの私だけかもしれませんけど。
 あっさりした透明な豚骨醤油(後出)のラーメンでした。麺は細麺、シナチクこりこり、チャーシューが5枚も入っています。うん、美味しい!!。こってり流行りの最近のラーメン界で、「普通のラーメン」の王道を目指すと言ったら言いすぎでしょうか?。すっかり「張飛」いや「劉備」ファンとなった私でしたが、ちょっと遠いのは仕方ないですよね、みなさん。お近くの方はぜひ通ってください。(2001,7)

PS:これについてつぎのような投稿がありました。ありがとうございました。(2001、8)
>私も初めて食べたときはトンコツと思いましたが、店長にお聞きしたところ
>トリガラオンリーだそうです。トリガラを8時間以上煮出したあと、なお骨の隋
>からもエキスを出すためにガラを砕いて更に煮込むそうです。それであのスープ
>になるそうです。

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激戦区表町界隈にまた新しい店
     今日はN響(NHK交響楽団)の岡山公演です。こうして静かにクラシックを聞いていますとまことに心地良く、次第に上のまぶたと下のまぶたが‥‥、はっと気がつくと拍手の音が、ふ、不覚。でもクラシックってα波をたくさん出しますのでこれも自然のことなのかもしれませんね。でこの日はコンサートマスターさんなどの表情や動作が面白く、激しく演奏したあとなど「やったぜ!」というしぐさがもろにわかって、そちらのほうでも楽しめました。

 ということで、今日はこの岡山シンフォニーホールの近くにまた開店した新しいラーメン屋さんのお話しです。シンフォニーホールから南へ電車通りを下っていきますと、中銀本店の前あたりにその店はあるのです。紺色の布地に大きく「とりそば 太田」とあります。間口も狭く、カウンター席10席ばかりの小さなお店なのですが、「とりそば」と名乗るのは岡山では珍しいでしょう。
 2~3人の男性が立ち働いておられます。とりそば600円、とり玉そば800円、ほかに冷麺、 鯖すし、焼きごはん、とり丼などのメニュー。
 スープは透明な醤油スープで、沸騰させないでていねいにだしをとったものでした。おもわず「備中笠岡鶏ラーメン」のスープを思い出しました。ただ上に乗った鶏肉は形はチャーシュー様の鶏肉で笠岡とは趣の違ったものでした。この臭いでしょうか?ちょっと鶏肉くささがあったのですが、臭消しに前に置いてあるさんしょうの実がよく会いました。
 麺は私には中細の平麺に見えました?
 キャベツなど少し見慣れぬ具もありましたが、麺の弱さをじゃますることもなく、そっとおかれていました。ちょっと「笠岡鶏ラーメン」の現代風アレンジに感じられました。美味しかったです。私には好みのラーメンでした。食べたあと気付いたのですが、意外と表面に張った油膜が多かったのも印象的でした。HPは、 http://www.torisoba.com
 営業時間は11時から18時で、夜はバーに変身、「飲みに来てください」とのことのようです。 (2000、7)

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こんなあっさりでも満足感が!
     お久しぶりの「一元」です。といいますのは、桃太郎大通りに出していたお店を閉鎖して、オランダ通りのもとのところ(あの「やまと」の斜め前)を改装して始めたという話を聞いたからです。
相変わらず10人くらいが行列した姿(やまとのことです)を横目に見ながらのれんをくぐります。狭い店内は10席あまりでしょうか。で6分方の入りでした。想像どおりお年寄りのカップルに、おや、若いカップルとこれも若そうな一人の大きい方、私に続いて2人のお子様を連れたご家族も。相席で座らせていただきました。
中華そばを注文。もう前回食べた時どんな味だったかすっかり忘れてしまっています。
 出てきたのは本当に透明な醤油スープのラーメンです。麺はこの店独特の細麺。うん、美味しい。あっさりとそう透明と言ってもいいような味です。スープも全部のんでしまいましたが、こんなあっさりした、ごく普通と思われるラーメンでも、ちゃんと満足感が得られるんだなーと再認識したのでした。
お隣の大きい方は、さすがに中華そばと冷麺の両方を食しておいででしたけど

PS:むむっ、こうしてみると5年前に書いた原稿とずいぶんちがう???。これが同じ店の感想なのだろうか?やっぱり私は味音痴に違いないのかもしれない。。。(2001,8)

前回のレポートはここ

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夏も近づく・・ ここにも美味しいあっさりラーメンが!
    今年の夏は本当に暑い日が続きました。35℃という日が何日も続きましたね。そんな暑い休日のある日、なぜか娘と二人で昼食を食べに出かけることになったのです。どこにいこうか?、少し遠出して・・ということになりました。でもこの暑さ、いつしか「近くのラーメンでもいいよ。」ということに。ちょうどそんな話をしているときに目にいったのが「ラーメン」という看板。この看板、岡山県は異常に?多いらしいのですが、倉敷市の旧国道2号線、中庄団地付近から倉敷駅の方向へ2~3百メートル進んだあたりにもあったのです。おや、こんなところにも新しい店が??。「八十八家(はちじゅうはちや)」というお店です。どうやら最近開店したらしいのです。
 ラーメン550円、そのほかなかなかメニューも豊富です。でなぜか「豚まん」もこの店の名物と書いてありました。(この日は品切れ!残念!)
 透明な醤油スープにしっかりした細麺がよく合ったあっさりラーメン。なかなかに美味しかったです。いつの間にかスープも飲み干してしまっていました。娘もなんだか満足そうな顔をしています。
 「今月は「一元」とここと、あっさりばかりのラーメンリポートになりそうだな。」などと考えながら外へ出たのですが、暑さもさすがに美味しいラーメンには勝てないのでしょうか?。疲れた頭に原稿だけが浮かんでは消え・・
 出てみると「八十八家倉敷店」とあります。なんでも同じ岡山県の玉野市に本店があるとか。そういえばメールで「美味しいからぜひ食べて!」という投稿がずっと前にあったような気がします。また機会を見つけてぜひ行きたいですね。(2001、8)  

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番外編:南の島のラーメン事情
     私、今日は日本からはるか離れた南の島、グアムの街路を歩いているのでございます。なぜかですって。そう、結婚式のためでございます。あ、もちろん私めのではありませんで、愚息殿のでございます。
 「お父さん、◯月◯日、グアムのホテルでの結婚式を予約したから、来るなら来ていいよ!」とのお話で、つい同じ日程同じお宿を、両家両親兄弟そろって予約、ついてきてしまったのです。そうです、「戦争」なんてぶっそうな話が飛び交う時にもかかわらずです。
 せっかくですからと朝早くから起きだして散歩としゃれこんだのですが、グアムのメインストリートでまず目についたのは、何と「らーめん」の文字であったのです。宿の正面の居酒屋兼ラーメン屋さんを皮切りに、20分ほど歩く間になんと5軒。翌日反対側を偵察したのですが、こちら側にも5分と歩かないうちに「らーめん・ラーメン」の文字が飛び込んできたのです。「四川ラーメン」「喜多方ラーメン」「韓国ラーメン」「ラーメンとん太」「藤一番」etc...
 むむ、南の島もあなどりがたし。。。
 名古屋を中心にしたチェーン店という「藤一番」はもう三店鋪を展開中ということでした。まあ観光が唯一の産業という島で、観光客の八割が日本人というお国柄。どこでもたいてい日本語ですんでしまいますし、岡山並みにラーメン屋があるも不思議でないのかもしれません。「藤一番」での家族の会話をまあ聞いてください。
 「あ、このぎょうざ美味しい!」
 「なんだかやっといつもの味にありついたという感じ」
 「この麺も日本のラーメンみたい。」「うん、美味しい・・」
 初めてのグアム旅行、どこが美味しいかわからず、「グアムって料理がまずい!!」とこぼしていた家族が、やっと「美味しい」と発した言葉でした。
 でも滞在中慣れるに従って、肉料理や魚料理でも「美味しい店」を見つけたことを、今後グアムにいかれる方達のために付け加えておきます。DFS GALLERIA 前の SAM CHOYS(サム チョイス)も美味しかった、うん。(2001、10)

 

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黄色と赤は暖かくて食欲増進!
     いつのことでしたかこんなことをTVで言っていました。そういえば、果物なども食べごろになると黄色や赤色になりますね。人や他の生物に食べさせようとしているのでしょうか?
というわけで、ここにも黄色に赤のラーメン屋さんが新しく開店しています。岡山市浜、メディアコムのすぐ西にある「萬楽(まんらく)」です。
 たしかに全体が黄色い建物で、入り口に赤い傘がある少々派手な店です。駐車場もけっこう広くとってあります。
 細いストレート麺に、濃厚な醤油スープ。ちょっと近くの一仙を思わせますが、蜂蜜はなさそうです。
 鉢に余裕を持って盛られてきますが、意外にボリュームたっぷり。久しぶりに出会った、いいバランスのラーメンで美味しかったです。ラーメン:550円でした。(2001、10)
休み:日曜   営業:11時~14時、17時~2時。  

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デミグラかつ丼のある松系の店
     国道30号線、青江から西北に斜に入る道があります。青江ー津島線というらしいのですが、まだ大元駅近くまでしか開通していません。でも最近はずいぶん車も増えました。その通りで大元駅に近いあたりに1軒のラーメン屋さんがあります。「中華そば専門店」という見なれた看板や店構えからして岡山で一大勢力の「松系」とわかるのですが「広松」です。ここは東古松店というようです。
中華そば:580円、わかめ入り、680円、チャーシュー入り、880円。そして松系には珍しく「かつ丼(中)、580円」があります。岡山のデミグラソースかつ丼です。
 今は昼時のせいか、満席に近い入りでした。中華そばかつ丼セット980円というのがよく出ているようです。中華そばとジャンボ餃子を注文しましたが、予想通り美味しくスープまで残さずいただいてしまいました。
 なお、昨年レポートした「広松、青江店」はその後少し東に移転して「広松岡南店」となったということでした。    

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