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餘部鉄橋最後の姿とこうのとり

 鳥取県から兵庫県に入ってまもなくのところにあるJR山陰線餘部鉄橋(あまるべてっきょう)に今日はやってきました。地元の土木総代ご一行様春の旅行、カニツアーの途中でございます。私個人はここは3度目ですが、列車で来たのは初めてでございます。

100年間、山陰の運輸を支えた『空中橋』

少し西にある浜坂漁港渡辺水産で、美味しいカニをたっぷりといただいた後、JR浜坂駅から3両編成の列車に乗り込みました。おっと、電車と書いてあわてて書き直しましたが、ここは電化がまだなんですね?
 2つ目の駅が餘部駅です。何とあの地上41m、長さ310mの餘部鉄橋のすぐ手前、山の上にあるのが餘部駅でございました。おかげで、少し離れたところから、鉄橋を列車が渡る姿を、ほぼ間近に眺めることもできました。あわててカメラを取り出しましたが、はたしてちゃんと映ったでしょうかね?
 こうしてみていますと、銀河鉄道333は、この鉄橋からヒントを得たのかもしれないな・・・などと考えてしまうほどの、みごとな『空中橋』です。

 この餘部鉄橋、1986年の転落事故からもう20年も経つのですね。完成した1912年から95年、とうとうこの3月から架け替え工事が始まるそうなんです。少し南へコンクリート橋として生まれ変わると聞きました。  まあ、あと4~5年はこの橋が使われるそうですが、工事との関係で撮影スポットが減るようです。この半年間、たくさんの鉄道マニアたちが訪れたそうですが、私たちも最後の観光客となることが出来たようでございます。ほぼ100年もの間山陰の運航を支え続けた橋です。この日もきれいに塗られている鉄橋でしたが、芯の鉄骨は少し痩せているのではないかともおもわれました。

豊岡はコウノトリの郷

 餘部鉄橋から東へ行くと、豊岡市です。ここは最近こうのとりで町おこしをしているようで、「県立コウノトリの郷公園」がありました。昭和30年代以前は、たんぼにたくさんのコウノトリが舞い降りていたそうで、その後の農薬使用でいまや絶滅寸前だとか。それを保護増殖事業として取り組んでいるそうです。
 最近では飼育下のコウノトリが100羽をこえ、自然への放鳥に取り組み始めたところだそうです。
 公園のむこうへにいた鳥はどうやらあおさぎだったようで、最近は鳥インフルエンザの危険もあるため、飼育中のコウノトリは観光客と直接接しないようにしてあるということで、残念ながら実物は見ることができませんでした。足の赤いのが特長のコウノトリ、施設の剥製をいくつか撮影してきましたので、ご覧ください。

 写真左は近くにあった「玄武洞」の景観です。思わず「この左官さんはじょうずに積んだなー」と冗談を言ってしまったほどのみごとなもので、どのようにしたらこのような自然が作られるのか、不思議不思議のひとときでした。

 おっと、この日は豊岡市竹野町にある奥城崎シーサイドホテルでゆっくりとすごさせていただきました。海辺にあるとっても素敵なホテルでしたよ(2007,2)