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風待ち港・引田(ひけた)の町並み駆け歩き

 「青春18切符」というものがあるというのは聞いていたのですが、使うのは初めてです。何でも記念とかで今回は発売当初の値段で売り出されていました。5日(5人)分で8,000円です。JR1日乗り放題で1,600円とは、使わない手はありません。
 で、どこへ・・・。まあふらりと四国88ヶ所巡りでも始めてみようと思い立ったのです。

 だいたい行き当たりばったりの私です。この日も朝7時前に自宅を出て瀬戸大橋線で高松へ。そこから徳島県へ向かったのはいいのですが、途中の引田駅で1時間以上も時間待ちとなってしまいました。「さすがはJRさん。何とか特急に乗せようと工夫しておられる??」などとぼやいてもしょうがありません。転んでもタダでは起きない??ついつい引田(ひけた)の町散策に出かけてしまいました。

風の港・引田歴史町並み

 引田町(東かがわ市)は、香川県の一番東の瀬戸内海に面した町です。私個人は漁港としての印象が強いのですが、湾に突き出た半島のおかげで北東からの風を防ぎ、「風待ちの港」として古来から栄えてきたそうです。日用品や穀物、紙、綿などの集散地であり、さらに醤油の醸造も有名だったようです。

 引田駅から斜めに入ると、お寺が3つ並ぶ寺町です。なかで積善坊は、かって源義経が屋島攻めのときに逗留したところだとか。昭和になってから成田不動尊の分身を祭っているようです。

 そこから出たところに「歴史町並み」があり、古いメインストリートが残っていました。歩いていると変化もあり、なかなか風情のある町並みです。

 おや、ハイカラな・・と思ったのは、旧引田郵便局の建物でした。大正文化が薫るような、なかなか素敵な建物です。

讃州井筒屋敷

 歴史町並みの突き当たりにあったのが「讃州井筒屋敷」です。元酒・醤油業の「佐野家(井筒屋)」の屋敷を整備した観光施設です。大きな屋敷で、奥の庭に大きな醤油樽が10個ばかり並んでいました。

 そこからの歴史町並みにはほかにも「日下家」「泉家」といった大きな旧家が並んでいました。
 のんびりした海と、なだらかな山並みに囲まれた引田の古い町並み。本当はもっとゆっくりしたかったのですけれども、今日は「ちょっと寄り」でした。(2007,3)