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蒜山(ひるぜん)高原、三座を写す
蒜山・大山 50年通ってやっと

 蒜山(ひるぜん)高原。岡山県の北部にあり、中国一の高さを誇る「大山(だいせん)」の南側にある広い高原地帯です。
 岡山県の南部に生まれ育ってきた私にとっては、子供時代はともかく、我が子供たちが少し大きくなってからは、毎年のように通ってきたところです。岡山県南よりもおよそ5度も気温が低く、夏の避暑はもちろん、違う景色に癒されるのに絶好の場所なのです。
 そして今年は少し早く、梅雨前に出かけました。

まずはジンギスカン料理に舌鼓 そして

 今回の私たちの最初の目的は、蒜山で有名なジンギスカン料理です。実は蒜山の中心部、三木が原のほとりにあるジンギスカン料理の「ひるぜん大将」、そこの食べ放題が、この10年ほど私たちのお気に入りになっているのでした。
 今年も行ってみましたが、さすがに私も後期高齢者??。食べ放題は遠慮して、定番料理に。でも、何だか以前よりかなりの値上がり・・・・。
 続いて蒜山大山有料道路(だったが、今は無料)を鳥取県側まで。おなじみの鬼女台(きめんだい)展望所。向こうに大山(写真左)。振り返れば蒜山原の村々(写真右)。まことに展望の良いところなのです。

あれっ、蒜山三座(ひるぜんさんざ)はどこに行けば?

 ここで私、ふと気づいたのです。「蒜山三座」はどこに行けば見えるのだろう?と。
 蒜山といえば「上蒜山、中蒜山、下蒜山」の三座が有名ですよね。きれいな山並みが3つ連なっている。その手前にあるのが「蒜山原」という盆地。岡山では誰もが頭に思い浮かべる景色です。
 この蒜山原に通って50年。どのパンフレットにもあるあの景色がどこに行けば見えるのか???
 私としたことが、いくら写真を趣味にしていないといっても、うっかりしていましたね。

 ということで、探してみることにしました。これまで車で走り回ったどこでも、「三座」がきれいに見えるところはなかったような??

で、探しました。

 これまで私、蒜山といえば、中心部を東西に走る国道428号線を中心に動いていたのです。高速道路がつく以前には、落合から北に入り、湯原温泉からダムの上の曲がりくねった道を北上。この国道右端に達して、やっと「蒜山原」の各地に行き着く。倉敷からだと、約4時間半の道程でした。いまでもその時の感覚が抜けきれない私。
 当然この国道沿いを探すことになってしまいました。ところが、この経路では三座が重なり合ったり、2つしか見えなかったり。さらには人家や電柱の陰に隠れて、カメラ(スマホ)を構えてもさえない画面???
 で、この国道から南へ分かれている県道沿いをも探すことにしました。

ひるぜん酪農大学校・・・の近くでした。

 で、見つけたのです。あ、あの「大学校」はここなんだ???と思いながら折り返したところ、目の前に「ばーーー」と広がる景色。
 なんと、そこだけ人家も電柱もなく、三座がしっかりと広がる手前は、田んぼや草地のみ!!!
 いいカメラでなくて、我がスマホでも冒頭の写真がしっかりとれました。これは観光地として整備したのかしら?と疑うのもそこそこに、疲れを残しての帰路でした。
 今回の蒜山行き。なんだか年寄り旅行にしつらえていただいたようで、うれしかったです。
(2023,6)