今度は京阪電車に乗りましてさらに南へ。八幡市という駅で降りますとすぐにケーブルカーがあります。私、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)という超有名神社の名前は知っていたのですが、不明にしてそこが山の上にあるとは知りませんでしたのです。ほとんど大阪府との境界に近い小山、男山(おとこやま)だそうです。平安遷都のおり、京都の南西・裏鬼門(鬼門って、北東ですよね)のここに祀られたのだそうです。ふ~ん、歴史好きの私にとっても、なんだか興味深いところですね。
ケーブルを下りてからも少なからず歩いて、お宮の境内へ。途中にはあちこちに満開の桜が出迎えてくれます。
ところがこのお宮さん、ちょうど改修中ということで、本殿などは布に覆われたままでした。でもこれまで私が見た中でも、特別に大きなお宮さんであることには違いないようです。徳川家光といいますから、江戸初期の建物で、何回も改修を繰り返しながら保ってきたということのようです。隅にあった校倉造の蔵も珍しく、カメラに収めさせていただきました。
一番奥にある若宮社が仮本殿でしたが、通常はこれが男の守り神で、隣の若宮殿社が女性の守り神とは勉強になります?。


ところでここの境内に『エジソン』の碑がありました。なんでもエジソン発明の炭素電球のフィラメントにこの石清水八幡宮境内に生える竹が最適だったそうで、長い間ここの竹が使われたそうです。う~ん。この八幡さんも産業の近代化に多大の貢献を成し遂げたようなのです。す、すごいではありませんか・・。ライト兄弟より早く空を飛んだ岡山の幸吉・・、と思っていたら、エジソンの発明に不可欠な竹が、ここ京都の神社の竹だった・・・のです。何とも愉快愉快の一日ではありました。
いつのまにか日本全国に桜桜が植えられ、この季節になると有名どころのみならず、各家庭にまで桜が咲き誇るようになった日本です。でもそこはそれ、『風情』という不可思議でわかりにくいものをも求めてさまよう日本人でもあります。今回は京都の南、量的には大したことは無い?とも言えるかもしれませんが、古いお宮さんに咲く桜を尋ねた一日のレポートではありました。(2007、4)
PS:帰りは、15時15分現地発、京阪京橋からJR大阪、姫路、岡山と帰り、20時ちょうどころに茶屋町へと帰り着いたことをご報告しておきます。あ、もちろん新幹線ではなく、全部普通電車ではありました。
おわり・・・・。