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沖縄2泊3日、かけ歩き

  今度は沖縄です。11月初旬、日、月、火と2泊3日。本島のみの文字通りかけ歩きでありました。亀山土木総代会10名の、任期切れを前にした、いわば親睦卒業旅行といったものでございます。

あっという間に「ひめゆりの塔」へ

 朝は早かったのですが、広島空港まで車に分乗、沖縄便は満席でした。関係ないけど楽しい飛行機がありましたので、パチリ!。  で、乗ったのはB767型機、290席ほどでしたでしょうか?。以前乗った沖縄便とは段違いの大きさでした。えっ、沖縄は初めてではなかったの?ですって・・・。そうなんです、○○年ぶりでございます。あまり詳しく言うと歳がばれてしまいますので、当時は大阪空港からDC10という飛行機であったとだけお伝えしておきましょう。

 ま、それはともかくとして、降り立った那覇空港は雨模様でございました。なんだか海岸べりの立派な空港です。前回はもっと内陸部だったような??。で、早速お迎えのバスで、ひめゆりの塔に着きましたのは、お昼前でした。日本も狭いものでございます。
 ひめゆり会館でのお食事。長寿美膳(てびち膳)というお膳で、さすが沖縄、長寿料理のようでございます。左上が前宣伝の豚足です。あれっ、小さい!と思ったのは最初のことで、食べるにしたがって、脂っこさが口に行き渡り、私のような年代ではちょうど良いコラーゲン具合でございました。

 そして「ひめゆりの塔」と「ひめゆり平和祈念資料館」見学です。塔は前回の沖縄訪問の時から鮮明に覚えている姿を見事に保っていましたが、資料館はなかったところです。様々な資料が駆使され、今回の旅でも印象深い場所となりました。
 このツアー、若いガイドさんがつきましたが、この方「戦後2世です。」と言われながらも美人なだけでなく、なかなかの解説でした。「子供のころはゆっくりと育ったのですが、あるとき沖縄戦の実態の教育を受け、軍隊だけでなく、一般の人がたくさん巻き込まれたことを知りました。それ以来、戦争というものが何かがわかり、沖縄戦の実態を少しでも伝えていかなければと思うようになりました。」若いながらも懸命の解説、ありがとうございました。

摩文仁の丘再来

 次は摩文仁の丘です。日本軍の最後の抵抗が行われたところです。前回は各県の碑のある回廊がメインでしたが、今回は、戦没者全ての氏名が刻まれた「平和の礎(いしじ)」がありました。広場にたくさんの碑があり、沖縄戦でなくなった、敵味方、国籍、軍か民間かをとわず、文字通り全ての沖縄戦犠牲者の名前を書き込んであるとか。このようなものは世界で最初のものだということでした。
 広い「沖縄県平和祈念資料館」といい、沖縄があの戦争の記憶をいつまでも伝えようと言う気持ちが、ひしひしと伝わってくる展示には、心震えるものがありました。はるかに当時の人々がこもった洞窟のある断崖をもながめ、沖縄旅行の最初にここへ立ってよかったという思いを深くしました。

エイサーの沖縄ワールド

 あとは観光です。最初は摩文仁の丘の東、新原ビーチでのグラスボート遊びでした。天気がいまいちでしたが、珊瑚礁へ寄ってきている美しい魚たちを見ることが出来ました。
 次の「沖縄ワールド」では、「エイサー」の公演を見ることが出来ました。若者たちが太鼓や三線を打ち鳴らしながら、踊りまわります。獅子も出てきて踊ります。
 沖縄の情熱が込められた踊りに魅了され、各地の民家をそのまま持ってきたというコーナーでは、私も民族衣装を身をまとい、思わず記念写真など撮ってしまいましたです、はい。

世界一の獅子文化=シーサー

 そして、沖縄といえば「シーサー」です。屋根の上だけでなく、恐いものから楽しいものまで、様々な獅子が、生活の中に入りこんでいます。本土の狛犬とも同類のようですが、沖縄ほどこの獅子が一般に入りこんだところは世界でも他にないと言えるようです。旅行中本当に様々なシーサーに出会いました。魔よけですし、今私の本棚の一角にも置かせていただいています。

 最初の宿は、残波岬ロイヤルホテルでした。早朝、やっと美しい沖縄の海に出会うことができました。

沖縄の城壁はカーブをえがいて

 2日目最初は「座喜味城跡」です。「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」ということで世界遺産になっているそうです。前回の沖縄では北部の今帰仁城跡が印象深かったのですが、今回のこの中部のお城もなかなか興味深かったです。アーチ型になった門、城壁がカーブをえがいていること・・・、なんだか芸術的だなと思っていたら、「台風にも耐えられるように、城壁がカーブをえがいて造られました。」とのこと。なるほど、アーチダムの原理なのですね。
 もうひとつ、城壁の石が珊瑚礁の石のため、でこぼこなことでした。「これならコンクリートでくっつけるのに苦労しなくていいよな!」とはさすが土木総代ご一行様の感想でした。

琉球村と万座毛

 つぎは「琉球村」です。昨日の沖縄ワールドとおなじように、沖縄の伝統家屋などを集めた観光村でした。「仲宗根家」がありましたので、昔の歌手を思い出したり、国王夫婦に扮する二人の前での様々な踊りを見たり、ちょっとビールをいただいたり、楽しい一時をすごさせていただきました。そしてこの村の最後はハブセンターです。こ、恐いで~す。でも沖縄と言えば「ハブ」なのですね。島中ハブの泡盛漬けだらけでしたね。
 そして北部へ行く途中の万座毛。沖縄一の景勝地です。そういえば前回の訪問でもその名と前で写真を写したことをよく覚えていますね。う~ん。像岩ですか。
 

海洋博記念公園と美ら海水族館

 なんといってもこの日のハイライトは「美ら海水族館」です。沖縄では「美ら」と書いて「ちゅら」と読むそうですが、30年前の沖縄海洋博跡地に作られたこの水族館は良かったです。
 珊瑚礁の世界、巨大ジンベイザメや様々な魚が泳ぐ大水槽を上下左右からながめる黒潮へのたびも良かったですが、個人的には「深海への旅」コーナーが興味深かったです。話には聞いていた深海の世界が実際に見えて、少し時間をとってしまいました。
 この水族館からは、全島の半分が基地で有名な伊江島が良く見えました。中央に特徴のある岩山がある美しい姿の島でした。

う~ん。パイナップル畑

 食べ放題というふれこみでのパイナップル園の訪問でした。ところがみせられたのはワインを絞る工場と、貧弱な畑でした。試食のパイナップルも・・・。
 前回に訪問したときには、山の上一面がパイナップル畑で、そこでパイナップルを切って食べさせてくれてり、写真を撮ったり、楽しかった思い出いっぱいだったのですが???
 まあ、いいことにしましょう。

美しく整備された首里城

 2日目の宿は那覇市内まで帰ってきて「ロワジールホテル那覇」でした。那覇市の海岸沿いにある眺めの良いホテルでした。ロビーに「オオゴマダラ蝶々園」があり、朝、夢中になってシャッターを切っていたら、集合時間に遅れてしまいました。世界最大の蝶ということでしたが、人になれて、シャッターを切る手にまで止まってくるほどでした。

 2日目の最初は首里城です。前回の訪問では、守礼の門だけしかなかったのですが、今回は 首里城公園として見事に整備されています。絢爛豪華という表現ぴったりの展示に魅了された一時でした。でも、外から見た広さほどではないなという印象もまた確かでした。

国際通り散策と、東南植物園

 3日目、首里城の後は、土産物屋が立ち並ぶ「国際通り」散策です。疲れた・・という年配の方々を置いて、若い?グループは市場へ。豚の顔の皮や、皮を剥がれたハリセンボン、様々な美しい魚類をながめて、サングラスのBさんにも挨拶して、昼ごはんです。

 国際通りの一角、おきなわ屋本店二階の食べ物やさん、私は「ナーベラー定食780円」にしました。えっ、ナーベラーって何ですって!。そう、へちま料理でした。「なすをヘニャヘニャにした感じ」でわかるでしょうか?あまり味が無い物のようですが、味噌でしっかり味をつけてあり、けっこう美味しかったですね。

 最後は嘉手納基地隣の東南植物園でした。「風楽風遊の森」だそうです。「遊放」という私のハンドルネームとも一致するな・・などと悦に入りながら、沖縄最後の一時、ゆっくりさせていただきました。おっと、頭上の戦闘機の爆音が無ければ、もっとゆっくり出来たのですけれどもね。

 写真右は、あちこちでおめにかかった、「島唐辛子」です。辛かったですね。

 今回の沖縄旅行、たえず、37年前の新婚旅行を思い出しながらの3日間でしたが、強行軍のわりにはゆっくりした雰囲気を味あわせていただきました。ありがとうございました。(2007,11)