TV局で働き、いろんな職種のいろんな価値観を持つ人たちの集団の中での42年間でした。そして今回、企業や企業内での身分・立場を超えての労働組合の組織にかかわってきた私にとって、「みんなちがって みんないい」という金子みすヾの言葉こそが、これまでの私の人生を凝縮した一言だったのです。いや、そう思ってしまったのです。
自分と違う人がいて、その人の意見や心を受け止めることが出来る・・・なんとすばらしいことでしょう。そうしてこそ初めて自分の可能性が開けるような気がするのです。
「いろんな働き方が出来ていい」と某総理などは言います。たしかにそうでしょう。でも何か忘れてはいませんか?。「金子みすヾ」は、いろんな人がいるとは言ったのですが、それでその人々を差別すまいと言ったのです。「いろんな待遇でいい」とは決して言っていません。「みんないい」には、違いで人を差別せず、みんなを認め合って生きていきましょうという意味がこめられているのです。
それを某総理にわかってもらうには、この「金子みすヾ通り」を歩いてもらって、軒先の詩を全部読んでもらうしかありませんかねー。
総理が無理なら、みなさん、ぜひこの仙崎に来てみてください。