岡山駅前林原駐車場を、バス３台９０数人で出発して一路信州へ。この日は順調で、予定より１時間も早く、最初の予定地「安曇野ちひろ美術館」に到着しました。

　安曇野の広い野の中に建つ、いわさきちひろさんの美術館です。私もこの人の絵は大好きで、９年前以来の２度目の訪問は嬉しかったです。そのうえ時間もたっぷりと見学させていただきました。ちひろさんという人は、片時も向上心をわすれず、常に充実したときを過ごしてこられたのですね。感心しました。負けないように頑張らなくっちゃ！！

　泊まりは大町市「立山プリンスホテル」美味しい夕食と楽しい宴会。でも、明朝の散歩は欠かしませんでしたよ。で、その甲斐があったのです。

　ホテルから１キロ半ばかり上がったところにある「上原遺跡」というのに偶然出くわしました。「わっぱら遺跡」と読むそうで、縄文前期ですから５、０００～６，０００年ほど前の遺跡だそうです。
　田んぼの中の遺跡におそるおそる入って見てびっくりしました。なんとストーンサークルではありませんか。直径３ｍくらいの円で石が配置されています。その半分くらいの配石もあります。こんなところに、縄文のすごい遺跡があったのです。感激で思わずしばらくたたずんでしまいました。
　昭和２７年ごろの調査で、このストーンサークルのほか、近くには小型の住居と推定される竪穴跡や、多量の土器石器も見つかっていました。周囲は黒ボコの土で、少し上には大町温泉の源泉もあり、きれいな水も豊富なところです。きっと住みやすい所だったのでしょうね。（２００８，６）