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立山黒部アルペンルート

 旅の二日目は、「立山黒部アルペンルート」です。30年前と9年前に来たことはあるのですが、そのときには富山側から信濃大町へと抜けました。今回は逆のコースです。季節も初の梅雨時、お天気も心配でしたが、雪がどれほど残っているか楽しみでもありました。

いきなりの『黒部ダム』

 逆コースだと、大町からバスで扇沢まで上がり、そこからトンネル内のトロリーバスで6キロあまり、そしていきなり黒部ダムに到着です。ここであまり階段を上がったことはなかったような??
 昔の記憶をたどるのですが、団体なので後について220段の階段を上がります。「今日は奇跡的に天気がよいので、ぜひ上の展望台に上がってみてください。」という現地の担当者の助言に従ったとのこと。そうなのです。梅雨の真っ最中の山の上というのに、本当にピーカンでした。
 上の展望台からダムの全貌が眺められましたし、観光放水中の水しぶきにかかる虹も、しっかりとカメラに収める事が出来ました。ほんとうにラッキーでしたね。

 昭和30年代に、多くの犠牲を出しながら完成した黒部ダム、本当に歴史的な難工事だったようです。

 そこからは、日本で唯一という全線地下式になっている黒部ケーブルカー。景観保護で、途中に支柱のない立山ロープウエー。そして立山のど真ん中を貫くトロリーバスと乗り継ぎます。黒部平、大観峰、そして2,450m、今回の旅で最高位置である室堂へと到着しました。

雪の残る室堂周辺

 4月中頃のあの雪の壁とはいきませんが、室堂周辺はまだまだ雪が残っていました。昼食の後、ミクリガ池やみくりが池温泉付近まで雪の中を散歩。なかなかすばらしい景色です。本当に日ごろのストレスも吹き飛ぶ思いがしました。ふと下をみると、亜硫酸ガスの吹き出る地獄谷が見えます。「そういえば9年前には連れ合い殿とあのあたりも歩いたっけ!」などと思い出したりの旅ではありました。

 そこからはバスで美女平まで1時間かけて一気に下りました。途中の弥陀ヶ原ホテルは、30年前に泊まった山小屋風(だったような?)とは違って、モダンな大きなホテルになっています。
 途中は景色も良く・・・、少し眠ってしまいましたが、美女平へついてみるとみごとに濃霧のなかでした。

 ケーブルカーで立山駅に到着。回送されたバスで次の予定地、宇奈月温泉へと向かいました。「山の上は寒いかもしれませんよー。」バスガイドさんに脅されて、「雨合羽千円成」を買い込んで持って歩いたのですが、ついに使わずじまい・・・。「それはよかったですねー。でも下界は曇って、時々雨も降ったので、心配してはおりました。」というバスガイドさん。どうやら一行に日ごろの行いの良い方が、何人もおられたのでしょうね。(2008,6)