花も嵐も、ラーメン物語、その23

最終書換日：2003/7/31

花も嵐も、ラーメン物語、その23

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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

新世代・北海道ラーメンというお店
もうひとつの（老舗）札幌ラーメン
自家製麺、児島の街のラーメン屋さん
小学生が毎年ラーメン修行！
普通のラーメン、でもうまい！
珍しい塩ラーメン専門の店
ここにも一軒、九州系のラーメン店
有名店が隣に引っ越してきて！
とにかく、具がいっぱいなのだ！
再生！化学調味料なしのラーメン

新世代・北海道ラーメンというお店
　　最近岡山市中心部、イトウヨーカドーのお隣、ジョイポリスの一角に「らーめん　むつみ屋」というチェーン店がオープンしたという噂を聞いて出かけてみました。新世代・北海道ラーメンというふれ込みだそうです。
　まだなじみが無いためか、店の外で店員らしき方２名が声を張り上げています。ちょうどお昼時、４０席程度の広い店内は４割程度の入りでしょうか。好い香りがただよっています。
　「むつみ屋のスープは（略）北海道の工場で手をかけてつくったものを、急速冷凍し全国のお店に直送しています云々。」
　「今週の味噌ラーメン」という週代わりで白味噌と赤味噌を使ったものが７５０円。塩ラーメン、醤油ラーメン６５０円。
　先日は「北海道」というのに敬意を表して「濃厚味噌ラーメン８００円」をいただきましたので、今日はシンプル塩ラーメンにしました。これなら岡山価格としても十分でしょう。
　「固め」とお願いした縮れ麺はちょうど良い仕上がりです。スープもなかなかいい出汁で、ちょっと印象的な塩の香りがほんのりと。チャーシューもバランスを壊さない程度に主張して。うんうん。出勤前の私の昼ご飯としましては、勤労意欲を増進させるなかなかのお味でございました。さすが全国１００店余りを展開する新進店のようでございます。
　博多ラーメンを含めて、全国の各種ラーメンを受け入れてきた岡山のラーメン界、またひとつ新しい波を飲み込みそうです。。。。ただ開店早々とはいえ、１０人を超える店員の方々が目立ったのがちょっと気にはなったのですけれども。あ、よけいなことでしたね。ごめんなさい（２００３，５）

もうひとつの（老舗）札幌ラーメン
　　「むつみ屋」が「新世代・北海道ラーメン」を名乗って岡山に進出してきたのなら、もうずっと以前から岡山進出を果たしているこのお店はどうだろうとやってきました。
　老舗の札幌ラーメンチェーン「札幌ラーメン”どさん子”」です。
　今日は旧国道２号線、野田にあるお店をお訪ねしました。塩、醤油、味噌ラーメン５５０円、わかめ他６００円。チャーシュー麺７５０円、みそとんこつ６５０円。そして、そして・・・。何と各種ラーメンメニューは２２種類。ほかに単品メニュー２０、定食メニュー７、その他種々・・・。すごいメニューです。　それでいて、昼時というのにわずか２人で営業。常連らしいお客さんがぱらぱら入ってこられて、唐揚げ定食などがよく出ています。
　わかめラーメンをお願いしました。透明な醤油スープに少し太い麺。わかめがとりまく中央に、こんもりとコーンの粒が。実は私、なぜかラーメンの具でコーンとバターだけは食わず嫌いだったのです。でもこの日は違和感なくいただいてしまいました。
　札幌ラーメンといえば、あの尾道の全国的有名店のすぐ真向かいで、変わりなく営業していたお店がいつも目に浮かんでしまうのですけれども。
　さて、おかやまでの新旧北海道ラーメン、いかなる仕儀になりますでしょうか？（２００３、５）

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自家製麺、児島の街のラーメン屋さん
　　ひさしぶりの児島でした。
　最近の県道岡山児島線は、稗田から左折して中山団地の横を通り、トンネルを抜けて、児島支所のすぐ東で国道430号線に達するようです。すぐ前は海なのですが、右手をみますと「ラーメン幸楽」の看板が。
　久しぶりの児島で、まず目に飛び込んできたラーメン屋さんに寄らない手はありません。
「渡る世間は鬼」との関係は？？ないか？？
　お昼休みで駐車場も、２０席の店内もほぼ満員状態。
　「麺は自家製（防腐剤は使用していません）」の掲示が目につきます。
　ラーメン５００円。玉子、わかめ、にんにくラーメンが５５０円。チャーシュー麺６００円。大きなおにぎりもけっこう出ているようです。
　半透明の醤油スープに少し白っぽいストレート麺、おおきなチャーシュー2枚と、うんうん、どれもいやみのない素直な味で、美味しかったです。
　５００円いっぱいで私は十分満足させていただきました。（２００３。５）

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小学生が毎年ラーメン修行！
　　「おじさんラーメンの作り方教えていただいてありがとうございます。・・・」小さなノートにたくさんの子供達のお礼の文章がつづられています。
　「ああ、それ。近くの赤崎小学校の２年生が、毎年うちへ実習にくるんですよ。６０人くらいが交代で。社会見学というらしいですね。」と言われるのは、倉敷市児島菰池の「菰池ラーメン」の店主です。
　久しぶりの児島でなつかしのあまり立ち寄ったこのお店。思いもかけず、珍しい話を聞き込みました。
　以前やっておられたおばさんは亡くなられ、今は少しごつい男性が店主でした。店内にはチヌや真鯛のおおきな魚拓が飾られ、ソフトボールチームの表彰状も。
　あくまでも透明な醤油スープに、ストレート麺。ラーメン５００円。お酒のおつまみめにゅーも豊富です。
　どうやら地域で交際の広い新店主殿は、多くの常連の仲間達や子供達にも恵まれている印象でした。（２００３、５）
　前回のレポートはここ。
PS:　その後の取材によりますと、この店主殿のご子息、約２０年前に赤崎中からPL学園に進学、清原桑田より一世代前のPL第一期黄金時代にレギュラーとして活躍、選抜で優勝した経験もあるとか。私の友人はそのとき中学生で、地元からの応援バスで甲子園応援をしたと、嬉しそうに語ってくれました。
　フレーフレー、新菰池ラーメン！（２００３、５）

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普通のラーメン、でもうまい！
　　岡山のラーメンの特徴の一つに、ふとした街角の普通のラーメン屋さん、決してお客も多くは無い・・そうした店で食べるごく普通のラーメンが、驚くほどうまいということがあります。
　ここもそうした一軒でしょう。国道３０号線青江交差点から北へ２～３百ｍ、左へ斜めに入る広い道があるのですが、その角に「ラーメン亭」というのれんがかかっています。内部は少し和風でしょうか。どっちかというと地味な感じのお店です。
　私も本当に久しぶりに寄せてもらいました。ラーメン５００円。細いストレート麺で半透明な醤油スープ、チャーシュー二枚にシナチク、もやし・・本当にどこにでもある普通のラーメンです。
　で、一口。うん美味しい。思わず「ゆっくり食べよう」という衝動がはたらきます。麺、スープ、どれがどうということはないのですが、、、。半分くらい食べた時の事です。「おや！」なんだか残ったどんぶりの中身が、自分の体の一部になってしまっているような錯覚に襲われました。ごく自然に体に入ってくるラーメン。この同化感はいったい何なのでしょうか？
　ラーメンを食べるときの印象は、その時の自分の体調にも大きく左右されるものです。この日の一杯、まさに私の体調にぴったりの一杯だったのでしょうね。（２００３，６）
　前回の「ラーメン亭」レポートはここ

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珍しい塩ラーメン専門の店
　　「岡山で塩ラーメンの美味しいところってどこ？」という疑問には少し迷ってしまいます。多彩なラーメンを誇る岡山ですが、やはり醤油ラーメンが主体で塩ラーメンは少ないのです。有史以前から瀬戸内海での製塩業が盛んだったこの岡山の地で、これはどういうわけなのでしょうか？。
　などと考えているうちに、その塩ラーメン専門の店が開店したという話を聞いて、出かけてみました。
　岡山市下中野、県道岡山児島線を北上して、デオデオの交差点の少し手前の、広い道を左折してすぐです。ローソンの裏手になります。「塩ラーメン嵐屋」
　塩ラーメン４８０円（税込み５００円）、チャーシュー麺６８０、ほかに餃子など。
　内部は少し和風。漫画書棚あり。約４０席。
　スープはあくまで透明。細ストレート麺。丸いチャーシュー２枚。薄色のシナ竹、どれも弱くなくていいバランスを保っています。美味しい！！。
　「ラーメン用からし味噌」があって、終わりに少し入れてみましたが、スープの塩臭さを殺して、いい具合でした。あ、もとの塩くささも、なかなか美味しいものでしたけれども。
　黒に龍が入った鉢と、このお味。なぜか龍のつく市内某ラーメン店との関連を疑ってしまいました。チェーン店ではないということでしたけれども。（２００３、６）

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ここにも一軒、九州系のラーメン店
　岡山にも博多をはじめとした九州系の白濁トンコツラーメンが増えてきましたね。今回新規開店したのは、国道３０号線沿いで、奥田南町にある博多ラーメン「琥家」（こや）というお店。岡山南高校の近くで以前長崎チャンメンのあったところです。
　結構広い店で３０席くらいでしょうか？。メニューは「シロ」（博多あっさり系）５５０円、「アカ」（こくあり濃厚系）６５０円を基調にトッピングやサイドメニュー豊富です。
　「アカ」を注文しました。こってりとしたスープに、麺もなかなか美味しいです。目の前の瓶には辛し高菜、ショウガ、ニンニクなどがあり、無料で入れられます。高菜は辛く美味でした。
　うん、なんだかどっかに似ています。そう岡山市中心部の「龍○」というお店。微妙な違いはあるのですが、味やメニューの雰囲気など。「琥家」の琥は、琥珀（こはく）の琥なのですが、虎なのでしょうか？。龍と琥、なんだか面白いです。チェーン関係はないとのことでしたが、美味しい九州系ラーメン店がまた一軒増えたようです。（２００３。６）

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有名店が隣に引っ越してきて！
　　岡山市表町、中国銀行の筋向いにあったラーメン店「よってこや」がなくなったと思ったら、なんと倉敷市水島に引っ越したそうなんです。
　で、物見高い私、車を走らせてきました。倉敷駅前からまっすぐ南下、古城池トンネルを抜けてさらにすすみます。水島臨港鉄道や水島共同病院をながめてしばらく行くと、ありました。新大高街道との交差点（連島中学校東）の角に、岡山時代よりははるかに広々と。何台か車が止まっています。
　で、私はといいますと、へそまがりゆえか？そのお隣にある以前からの（２０００年開店とか）ラーメン店『味良（あじよし）』のドアを押してしまったのでした。
　２０数席でしょうか。定食メニューやおつまみメニューも豊富で、夜は居酒屋になるようなお店でした。こちらにも数組のお客が入っていました。
　醤油ラーメン４８０円、味噌５８０円、あ、スタミナラーメン５８０円もおすすめのようです。でも今日は「夏こそ・・・ピリ辛ラーメン５００円」という文句につられてしまいました。
　見まわしますと「魂のスープ・黒豚トンコツベースにとりがら、野菜・・・ていねいにあくをとった・・化学調味料は使わず・・くせのない飲みやすい云々」などという掲示もあります。
　たしかにピリ辛ではありましたが、ベースのスープの味は埋もれずしっかり自己主張しています。好感度たっぷりのすなおで美味しいスープでした。
　でもこのお店で特筆すべきは、麺が「ちぢれ麺」だったことです。岡山では珍しい！。思わずご亭主に聞いてしまいましたが「岡山で少ない？、そういえばそうですね」と我関せずの反応。おかげで美味しいスープとのからみもよい、美味しいラーメンをいただけました。ご馳走様でした。（２００３，７）

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とにかく、具がいっぱいなのだ！
　　岡山市東部、乙多見というところです。（旧？）国道２号線のもう一本北に古い道路があります。これこそが、旧道すなわち旧々国道２号線です。その道を岡山第一病院がある通りを横切って、少し東へ行ったところにあるのが、「若大将」というラーメン屋さんです。う～ん。どんな人がやっておられるのだろう？。名前から想像をたくましくさせられます。
　２数席の居酒屋風たたずまい、いや、居酒屋メニューも豊富で、夜はそうなるようですね。
　中年の大将？と奥様、それにたくましそうな息子さんとおぼしき方。壁の半分はメニューがところせましと張り出され、もう半分はといいますと、お３人の調理師免許を始めとして、様々な賞状類のオンパレード。『東京ラーメン教室終了証』などというものも。そんなのもあるんですね。見聞を広くさせていただきました。
　さて、ラーメンはといいますと、どうやら「若大将ラーメン５００円」というのが標準のようでしたのでそれをお願いしました。「こってりとあっさりのどちらに？」という問いにはもちろんこってり。
　で、出てきたラーメンを見て驚きました。とにかく具がいっぱいなのです。厚いチャーシュー３枚、シナチク、たっぷりのワカメ、もやし、煮キャベツ、半玉子、なると、そしてコーン。大きな鉢なのですが、麺もスープモ見えません。どっからたべようか？？
　スープは透明な醤油味で、こってりは脂が浮かせてあるようです。最近ダイエットで胃袋が小さくなっている私には、具を食べているうちに満足状態に近くなってまいりました。それでもなんとか完食！ごちそう様でした。（２００３，７）
営業：１１：３０～２０：３０
　PS:あとで聞きますと、普通のラーメン４００円というのもあるそうです。それにしても、岡山ではかなり安い部類に入るラーメン店でした。

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再生！化学調味料なしのラーメン
　　最近でこそ「化学調味料を使っていません」というのを売りにしているラーメン屋さんも、ちょくちょく見かけるようになりましたが、５～６年前はまだ少なかったのです。そういうなかで登場したのが「みよし」でした。岡山市東部の海吉（みよし）というところでした。少しして私も食べてレポートしています。前回のレポート。でも正直言うと、「う～ん。化学調味料無しというのは、難しいんだろうなー」というのがそのときの感想でした。
　その「みよしラーメン」、その後いったん閉店し、新しく引き継いだ方がはじめられていました。ネットではここの情報がよく流れてきて、その苦闘振りが伝えられていました。でも、私にとって日常の行動エリアから離れていますので、ついつい足が遠かったのです。
　本当に久しぶりです。周辺も店の様子もおかわりなく、店先には『毎日でも食べられる無化調のラーメン』云々と。
　ラーメン５００円、チャーシュー麺７００円、やきめし付ラーメン７５０円くらいがメニューです。以前とはかなり減っているようでした。
　底が見えるかと思われる、あくまで透明な醤油スープに、中細ストレート麺。麺、スープ、具が、どれも食べたとたんハッとさせられるように自己主張しています。それでいていいバランス。少し甘めが気になりましたが、これは私の体調もあってのことか。大変に美味しくいただきました。ご馳走様でした。（２００３，８）

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