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上海経由、10時間の空の旅
ネパール旅行記1

 岡山駅前に集合したのが午前6時過ぎ。お互いに初めて会うメンバーばかり「ナマステ組」の旅が始まった。おっと「ナマステ」とはネパール語で日常の挨拶。おはよう、こんにちは、こんばんは、やあ・・・などみな同じ「ナマステ」である。胸の前で合唱し「「ナマステ」と言うと、それまで一見むづかしい顔を見せていたネパール人達が一様に人懐っこい笑顔になり「ナマステ」と返してくれる。初顔のツアーメンバー達はおそるおそる「ナマステ」「ナマステ」と練習していたのだが、これが8日間の長い旅の出発になるという実感はまだなかった。

 高速バスとリムジンバスを乗り継いで関空へ。ロイヤル・ネパール航空は週2便関空ーカトマンズ間を運行している。B757というどちらかというと少々古い機種で、TVやBGMもなく、座席の前のシートが剥げかけている・・・というようなものだったが、これから8日間のネパール生活に馴染む予行演習と思えば何と言うことは無い。

 上海で2時間弱駐機、それまでに昼食が出た。隣席になったS夫人は笑くぼのある笑顔がなかなか可愛い人。旅なれているらしく、「まあまあ(の機内食)かな」とおっしゃる。でも飛行機が本当に久しぶりの私には、このチキンカレーも、夕食の魚料理も美味しいご馳走であった。実はこのS夫人、6年前にパスポートを取った日が同じで、しかも飛行機が偶然隣席となったという、今回のツアーで最も縁の多い人であった。さてさてどんななりゆきになりますやら?。期待大???なんて無責任に書いてしまいます・・・。

 飛行機は関空→上海→カトマンズとほぼ直線で結ぶ。ちょうど太陽を追っかけるかっこうになり、長い長い夕日は初日から感動的であった。
 カトマンズ着は日本時間で22時35分。上海の2時間を含めてちょうど10時間半旅であった。で、ネパール時間は日本より3時間15分遅れ。19時2分である。「こうして時計の3時のところを上にして見ると、ちょうどいいんですよ。」出発から何くれと無く一行の世話を焼くツアーコンダクターのマサミ夫人の説明。なるほどなるほど。ついでながらこのマサミ夫人、少々の美人である。細身ながら非常にエネルギッシュで、この旅の間中大変にお世話になった。ダンニャバード(ありがとう)。以後の記事は全てネパール時間。

 ネパール空港へは、ゴダール氏の一族が大勢出迎えに来ていた。それどころか、空港の高官や警備責任者まで顔をみせ、何かと便宜をはかってくれる。かってネパール警官だったというゴダール氏の広い人脈を早くも見せてもらった。(2005.10)

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