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国際山岳博物館のこと
ネパール旅行記(補)

   書き終わって眺めていたところ、このことを書くのをわすれていたようですので追加します。

 ポカラでの最後の日、案内書をながめていると国際山岳博物館というのがホテルに近いことに気がついた。聞くと「あ、そこは『じさま』が作ったんですよ。忘れていた」とのマサミさんの一言。じゃあ行かなくっちゃと午前中に単独行動で博物館見学。みんなは疲れも手伝ってレイクサイドそぞろ歩きらしい。
 街外れの広大な敷地の一角に、ヒマラヤをかたどった建物が建っている。中はヒマラヤを中心に世界の山岳地帯の展示。最初のコーナーは「生活の展示」。ヒマラヤの寒村の様子が豊富な展示であったが、中に日本のコーナーがあり戦後すぐのころ?の立山などの展示があった。
 エベレストを中心にした山岳のミニチュア模型は珍しく、こうした展示にお目にかかるのが初めての私は、ゆっくりと眺める。写真パネルの前でも写真をとり、登った??気分??。

 戦後初めて日本の登山隊が登った未踏峰、マナスル(8、163m)登山隊の展示は大変によかった。当時の用具や隊員の写真、苦労した記録などなんとなく懐かしい。子供の頃だったか、学校でも教えてもらったし、記録映画を見た記憶がある。私にとっては「ヒマラヤ=マナスル」なのだ。今回の旅行では少しコースから外れていてこの山にはお目にかかれなかったが、ここで展示を見ることができて幸せであった。マナスルはアンナプルナから少し東になるらしい。

 もう一人、女性としてエベレスト初登頂(1975年)をした田部井淳子さんの展示も豊富だった。当時は私は仕事に追われていたとき、ほとんど印象が無い。ふ~ん、なるほどなるほど。記録を読んで勉強・・。写真で見る限り、ごく普通の女性なのだが・・・。

 ヒマラヤの動植物の展示も豊富だった。特に蝶の展示は蝶収集が趣味の友人に見せたいものである。

 あっという間に時間がたってしまう。迎えの予定時間が来て慌てて門まで出て、気がつくと荷物を全部忘れている!。足を棒にして取りに帰る・・というエピソードをお伝えして、ここの展示がいかに(私にとって)良かったのかの証明にしたい。しかし、ネパールというところ、私にとっては見たいところだらけではあった。  門の所で出会った警備責任者は、元ゴダール氏の警官時代の上司らしい。「え、ゴダールが帰って来ているのか?」と言う。ばらしてしまったのはまずかったかな?。まあ知り合いだらけのゴダール氏、皆に連絡というわけにもいかないのだろう。元気な旨だけは伝えておけた(ように思う)。

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