「遊放ぶらり旅」のページへ戻る
おのぼりさんの東京ちょっと見

「1日フリータイムと人気の東京名所めぐり3日間」(阪急交通社)という名のツアーでした。岡山空港から飛行機で羽田へ。食事は一切ないが、宿は千葉の幕張2泊。1日目と3日目に少し観光あり。それで1人3万5千円という安さにも釣られた私たちでした。
 東京は私はもう10年以上行ってなく、連れ合いさんも「う~ん、観光はしてない。」ということもありました。
 「やった!!、今回は二人でお上りさんしよう・・・。」とまったくフリーの2日目は、はとバスの「江戸味覚食い倒れツアー」というのをネットで予約して出かけたのでした。
 さてさて、どんな旅になりましたことやら・・・。

初めは両備(岡山)の御座船でした

 岡山空港からの航空便はANA656便、横一列が6席といつもより小さい印象でした。でも、なんだか離着陸、このほうが安心感がありますね。で。

 旅の始まりは、日の出桟橋からの「東京湾クルーズ」です。あれっ、「御座船安宅丸」 って、どこかで見たような?いや乗ったような?そうそう、30年くらい前、瀬戸大橋の開通の時の観光船がそうだった。もしかしたら同じ??と聞いてみました。
 「そうですそうです。当時両備運輸が建造して、橋を下から眺める観光船として運航していたのと同じ船です。その後改装して、今はこの東京湾クルーズの観光船となっています。もちろん今も運航は両備です。そうそう、改装は三戸岡鋭治(岡山を中心に活躍する有名デザイナー)さんのデザインだそうです。」白髪頭でもう数十年も案内をやっているという男のガイドさんが解説しておられました。
 この東京湾クルーズ、なんだか昔を懐かしみながらのクルーズになりました。
 でも、今問題の豊洲とか、江戸期のお台場とか、話題も多いクルーズ、十分楽しませていただきました。

幕張は大きく変わっていました

 宿は2日間とも幕張の「アパホテル&リゾート東京ベイ幕張」です。
 幕張と言えば、私が在職中に「国際放送機器展(Inter BEE)」が毎年開かれ、良く通ったところです。千葉県ですが、幕張メッセという大きな展示場があり、そこで大きな展示会がいつも開催されているところです。
 でも10数年前とは様変わりしていました。当時はまだ幕張メッセを別にすれば、JR京葉線海浜幕張駅の北側にウエザーニュースの入るビルなど、のっぽビルが2棟ばかり淋しく建っているばかりだったような??
 今は、幕張メッセの横に、今回のでかいアパホテルや、ニュー大谷などの大きなホテルがあるほか、大きな建物が林立、もうほとんど空地?がなさそうです。おやおや、すぐ近くに「イオン」の大きな建物も望まれますね。これが同じ幕張??駅を出たとたんになんだか迷ってしまいそうです。

築地の『すしざんまい』で朝食

 朝早く出かけて、京葉線の通勤ラッシュも経験しながら、東京駅丸の内南口の「はとバス」乗り場へ。さすが東京!平日でも賑わっていますね。きゃっ、真っ黄色のバスだ。
 というわけで、まずは今年10月には豊洲といういわくつきのところへ移転させられるという築地市場へ。いえいえ、移転反対運動で行くのではなく、ただの観光、それも朝食なんです。
 『すしざんまい』? 知らな~い!
 私が無知をさらけ出したところで「社長が毎年億を出して巨大なマグロを買って、テレビで宣伝しているでしょ。あの有名店よ。」さすがテレビ雑学では私より何倍も先を行っている連れ合い殿の解説がいります。「ふーん、よくわからないけど。」と私。
 でも、さすが美味しかったです。おっと、写真は2人分ですね?
 連れ合い殿は、雷お越しやら、魚の珍味やら・・・いろいろとお土産を。私と言えば、「築地が無くなるんなら?」と、『築地市場』の文字が入ったTシャツを。「これを着てエアロするんだ。」なんとも無邪気なお上りさんぶりで~す。

昼食は浅草の『葵丸進』、てんぷら定食

 お昼は、浅草です。雷門から西へ少し寄った所にある老舗天ぷら屋だそうです。『葵丸進』。  美味しかったですね。でもさすが連れ合い殿、てんぷらの衣を外してお食べになっておられました。「あー、もったいない・・・」は食いしん坊のセリフですかね??

疲れました~、江戸東京博物館

 築地、浅草と美味しい食事つきとはいえ、そのあとは「自由散策」という放し飼い状態。散々に歩き回った私たちです。さすがに次の『江戸東京博物館』ではお疲れモード。
 大きな芝居小屋の復元や、江戸時代の各種の解説など、興味深い展示が多かったのですが。二人とも早々に下に降りて喫茶店直行!!でした。

最後は柴又。そう、寅さんで~す

 最後は「葛飾柴又」でした。そう、例の『寅さん』映画の舞台です。疲れを振り切って、柴又帝釈天にお参りし、その門前町をゆっくりと散策。でもお隣の「矢切の渡し」はパス。
 食事は「川甚」といううなぎ屋さんで「穴子丼」。この「川甚」、明治以来の有名な川魚料理の船宿だったそうで、文人たちが好んで訪れていたところだそうです。
 鰻と同じたれに、やわらかい穴子。結構なお味で美味しかったです。
 このお店、メニューを見ると、ほぼ同じような定食に3,000円の値が付いていました。どうやら3度のお食事、それなりのお値段のものばかりだったようです。さすが「江戸味覚食い倒れツアー」というだけありました。ツアーのお値段も一人1万円プラス税と、私たちにはお得感満載。さすがはとバス、東京でのお上りさんに幸せな一日をプレゼントしていただきました。ありがとうございました。

3日目は「東京スカイツリー」から

 3日目は阪急交通社のツアーに戻って、まずは634mで名高いスカイツリーの見学からでした。「展望回廊」高度450mからの東京の眺めはさすが…と言いたいのですが、私たちにはなんだか物足りない感いっぱいでした。「たいしたことないなー。」などと。
 どうやら昨年のマカオタワーの印象に比べてしまうのでしょうか?それとも来がけの飛行機からの下界の印象に比べてしまうのでしょうか?
 で、結局展示してある『宝塚』の画像で遊んでしまう私たちだったのです。ごめんなさいね。

結局浅草は「居酒屋」で〆

 最後は「浅草」散策でした。実は前日のはとバスツアーで、浅草は散々歩き回ったばかりでした。で、おひるごはん!
 伝法院西のあたりに居酒屋街があると、昨日検討を付けていたのです。見ると、若い人たちがぐるりとテーブルを囲んで盛り上がっているお店がありました。「もつくし」だそうです。
 結局私たち二人はそこで美味しいぶりの刺身や、もつ煮込みなどをごったに食べて、ビールで楽しみ、「今日はこれで〆(シメ)」。
 あー、久しぶりの東京。若い気分に戻って、大変に楽しく、嬉しい3日間を過ごさせていただきました。ここまで読んでいただきありがとうございました。(2018,4)