最終書換日:2002/6/30

花も嵐も、ラーメン物語、その19

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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

トンコツ醤油のオデンのある店
   岡山市は本当に新ラーメン店ラッシュです。磨屋町と言えば中心部、郵便局などがある電車通りの一本西の通りにも昨年夏頃から新しいラーメン屋さんがオープンしています。あ、同じ通りのずっと南、中央町あたりにも何軒かの新店がオープンしていますが、このお店は柳川交差点に近いあたりなのです。
 家並のなかに赤いテントに赤い幟、そして赤い幕でしょうか、中華そばといくつも書かれた赤ずくしの小さなお店です。
  中華そば「ハピネス」和訳は「幸福」?でいいのでしょうか。席も10席ばかり。
  中華そば(醤油)500円、塩、味噌、大盛りなどのバラエティーのほか、昼にはおにぎりがずらりと並んでいます。この日は平日の昼休みでしたが、近所の常連さん達が集まってくる中、やさしそうな女の人が一人できりもりしておられました。
 中華そば(しょうゆ)出てきました。半濁のトンコツ醤油ラーメンです。スープを一口、「おや、美味しい。でも、どっかで食べた味のような?」中細麺もそれなり。なんだか懐かしい香りのラーメンです。
 いろんなバラエティーのあるラーメン屋さんが増えるなかで、ここは岡山正統派、トンコツ醤油といってもいいのではないでしょうか。
 「トンコツスープの特製おでん」とのはり紙が目を引きました。どうやらラーメンスープでおでんを煮ておられるようです。ちょっと珍しい気がして、1~2個いただきましたが、これも美味しかったです。お隣の方が食べておられた塩ラーメンも、ゴマが散らしてあって美味しそうでしたね。
 古い街の中のご近所のラーメン屋さん、電車通りをはさんだ「道ばた」に続いて、ここでもまた見つけてしまいました。
 なお、このハピネス、岡山市西部の辰巳にもあり、ここは磨屋町店というらしいです。(2002,4)

営業:11:30~14:00。  17:00~21:00
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「岡山ラーメン学会」創立の夜
   1998年夏の夜、インターネットにラーメンホームページを持つ数人のメンバーで、「岡山ラーメン学会」が創立されました。それから4年。岡山のラーメン関連ホームページは30を軽く超え、ラーメン学会のML会員数も約150人。TV,ラジオでもラーメンの取り上げられない日はなく、岡山市でも続々新店舗開店が続き、空前のラーメンブームになってきました。
そして、私にはあの創立の時の様子が今でも鮮明に記憶に残っているのです。創立総会の後、日曜日の夜にもかかわらず、開いているラーメン屋さんを求めて夜の街をさまよったこととともに。。。
その夜、歩いて歩いてたどりついたのは「とみ吉」でした。美味しかったのは「学会創立」の感激のためだけではなかったように思います。
九州系の白濁トンコツがまだ岡山であまり馴染まれていない頃から、美味しい長浜ラーメンとして知られ、最近のラーメン本では「岡山における長浜ラーメンの名店」と評価される「とみ吉」。
隣の深柢小学校の桜が散り始めたある日の昼休み、久しぶりに行ってみました。長浜ラーメン450円、お隣の女性が食べておられたきくらげラーメン550円など。岡山のラーメン屋さんは、岡山より倉敷が約100円安く、水島に行くとさらに安くなる‥‥‥、という傾向がありますが、この「とみ吉」は倉敷並みの値段と言ってもよいでしょう。
「うん、やっぱり美味しい。」最近は長浜ラーメンの話題店も増え、あちこちと食べ歩いている私ですが、この分では午後の仕事の能率もあがることは疑いないでしょう。
最近では、岡山市南部、並木町に2号店が開店しているようです。(2002,4)
前回のレポートはここ

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再び新倉敷駅前を行く
   今日は「春耕」。私実は農業もやっているのです。ねこの額ほどの田畑なのですが、なにしろ先祖伝来、荒れ地にするわけにもいきません。年に何回かの休日農業なのです。でも今年は特別暖かく、田の雑草もあっという間に伸び放題。慌てて今日トラクターを入れている始末です。ご勘弁下さい。畦道は「からすのえんどう」が早くもびっしり花をつけています。「あれも刈らなきゃあ」などと考えながら、せっせとトラクターを方向転換。あ、ところどころれんげも咲いています。今年はすごいことです。
 というわけで、お昼は少し自分に奢ることにしました。といってもラーメンなのですけどね。
 先月に続いて新倉敷駅前まで足を伸ばしてきました。「一や」から少し西、「にぼし家」です。「らーめん」ののぼりが目に付きます。
 「ラーメン500円」「わかめラーメン550」「煮卵ラーメン550」おや、最近流行の?「角煮ラーメン700」、セットメニューも。
 出てきたラーメン、一口。想像通り「煮干し」の香りがプンと。実はお店いっぱいにその香りかと思ったのですが、そうでもありませんでした。麺は中細ストレート。シナチクがえらいこりこりしているのが印象的でしょうか。
 出がけに「おや、この香りは」と私の記憶のひだにひっかっかたのは「こんぶの香り」?。もちろん味音痴の私のこと、本当にコンブかどうかや、それが日高か利尻かまで知るよしもありませんけれども。「百万元」のご主人に鑑定をお願いしたいなどとよけいなことを考えてしまいました。
 特徴的な「にぼし家」のスープの香り。午後中私の口の中に滞留しておられました。(2002、4)
営業:11:00~15:00、17:00~22:00。
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茶屋町のラーメン屋さんは名前はど派手ですが
   倉敷市茶屋町。江戸時代には金比羅街道としてにぎわったところです。今でも秋祭りは、鬼のふん装をして練り歩くのでも有名です。また瀬戸大橋線の中核駅としてもにぎやかになってきました。
 この茶屋町に今度初めてのラーメン屋さんができました。名付けて「仰天ラーメン」。茶屋町駅から北へ少し行くと、東へと線路を横切ります。今は瀬戸大橋線が高架になりましたが、以前は踏み切りでした。近くの工場の名を取って「丸五の踏み切り」と呼んでいたところです。そこから東へ行くと岡山市曽根で、県道岡山児島線にむかうことになります。その途中、左側に昨年末に開店したのがこの「仰天ラーメン」という派手な名前のお店です。
 「いらっしゃい。」木目が出た新しいお店で、若い御亭主が迎えてくれました。席はカウンターなど10席あまり。、「う~ん。なにがびっくり(仰天)なんだろう?」
 「仰天ラーメン580円」のほか塩ラーメンなど少々のバラエティー。おつまみセットもあります。
 出てきたラーメンは、ほぼ透明な醤油味。具はチャーシューのほか、煮玉子半個、のり、もやし、シナチクなど。麺は中細ストレート。つるつると馴染んだ味です。スープは鶏出汁でしょうか、見た目通りあっさりとしています。いや、なんだかほんわかとした味を出しているといったほうがいいかもしれません。食べているとなかなかの幸せ感です。
おや、「にんにくチップ」が置いてあります。ほとんどのラーメン屋さんがおろしにんにくなのですが、これは珍しい。少し入れてみましたが、あっさりスープにはこれのほうがスープの味を損なわずいいのだと納得しました。聞いてみますと「関西ではよくありますよ。」とのこと。ご主人、岡山出身なのですが関西が長く、今度帰ってこられてこのラーメン屋さんをはじめたということでした。昨年11月開業で、もう市役所の近くなど岡山市内に2店も姉妹店を出すと言うお話に驚いてしまいました。あ、驚いてはいけないのですね。なにしろ「仰天ラーメン」ですから。
 ごちそうさまでした。我が家の近くですので、また時々寄せてもらうことになるでしょう。でも、倉敷では少々価格が?とちょっと思ってしまいました。(2002、4)
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ガチンコラーメン、佐野さんの店
   山陽放送TVで毎週火曜日夜に放送されている「ガチンコ」という番組があります。実は私は「いったいどうなってしまうのか!」といった、あの大仰なワンパターンの演出が鼻についてほとんど見ないのですけれども。その「ガチンコ」のラーメンコーナーに登場する佐野さんという人がいます。なんでも神奈川あたりに「支那そばや」というラーメン店を展開する有名人なのだそうです。
 この人の店が岡山に登場するという話を聞いたのはおよそ1年も前のことだったでしょうか?。待つことしばし、、、。やっと今年の3月末、岡山市新保に開店したのです。で、でも話を聞くと、押すな押すなの大行列、1時間半待ちとか?。開店早々で店員さんの不慣れもあるようですが、とても近付ける様子ではなかったのです。
 五月連休も終わったある日の午後、やっと出かけてみました。外には行列がなかったのですが、内部の待ち合い室はベトコンラーメンよろしく、順にお尻を移動させる方式。
 席は30席あまり。ファミレスのような雰囲気ですが、中央の厨房をカウンターが取り巻き、他にテーブル席も。カウンターで見守っていましたが、う~む。ていねいに、丁寧にと努力しておられるように見えました。それでも入店30分ほどで、私の目の前に「醤油ラーメン(700円)」が。
  麺は細めんでツルツルとソウメンのようにすすり込めます。量も少し多いのでしょうか?。
 スープは透明なあっさりスープです。鶏出汁のようです。
 「それでどうなの、美味しかったの??」
 えっ、そ、そんな。超有名人のお店の評価なんて、味音痴の私などができるはずはないではありませんか。
 偶然出くわした同じ職場のNさんが「あの店は醤油でなく、塩ラーメンを食べるところだなと思った」と感想を漏しておられたことのみをお伝えしておきましょう。。。(2002,5)
PS:その後出かけてみたある日、券売機が設置されていました。こんどは税込みで、ラーメン(醤油、塩)730円、ワンタン麺(同)890円、チャーシュー麺(同)940円、全部入り1、260円。別に煮玉子100円。う~ん。今度は塩を食べましたが。
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むむっ!、コラーゲン!!
ーーラーメン食べて若返ろうーー
   私が3年前に「岡山ラーメン街道・30号線」と名付けた国道30号線。岡山市から玉野市にいたる約25kmに17店ものラーメン店が当時ありました。現在では第3次ラーメンブームでさらに増えているようではありますが。
 その30号線、灘崎町から玉野市に入って間もなく、秀天橋で南へ県道が分岐します。渋川海水浴場方面に行く道です。そこを二キロばかり行ったところ(荘内というところらしいです)に一軒のラーメン専門店があるのです。「八十八家(はちじゅうはちや)」です。
 前が駐車場になっている店は、普通の食堂という雰囲気いっぱいのところです。入って行くと、おや!どこかで見た人が??。そうそう、先年お世話になった某住宅メーカーの人です。
 「これは珍しい。よくここへ来られるんですか?」
 「ええ、今この先に現場がありまして、昼はよくここへ来るんです。このラーメン、あっさりして美味しいですからね。」とのことでした。でも彼の目の前にはラーメンとともに炒飯のお皿が!!。
 では私もと「ラーメン」を注文しますと「あっさりですか、こってりですか?」と聞かれます。あれれっ、以前に食べた「八十八家倉敷店」はあっさりした醤油味のみだったような?
 よくメニューを見ますと「あっさり醤油(とり出汁)」550円、「こってり醤油(トンコツ出汁)550円」とあります。他に塩、味噌、トンコツ等々。「きょうはこってりを」と注文しました。
 和風のお善、白いどんぶりに入って出てきたのは、けっこう濃厚なスープに醤油味のラーメン。どれどれ、おっ!、一瞬プンとトンコツの香り。思わずレンゲでスープを一口!!。あ、美味しい!!。しっかりとしたトンコツの旨味がでています。醤油とのバランスもよく中細ストレート面もそこそこ。
 最近、コラーゲンが皮膚や骨の若さを保つのに必須の栄養素だとかもてはやされていますね。そうすると、コラーゲンいっぱいのラーメンスープは、若返りの秘薬なのかもしれません。みなさん、ラーメンを食べて若返りましょう!!。
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水島のラーメンといえば!
   倉敷市水島でラーメンといえば、まずあげられるのが「百万両」ですね。本当に久しぶりに行ってみました。
 平日の13時過ぎというのに相変わらず駐車場の空きは1台分のみ。内部もカウンター席が2席ほど余っているのみという賑わいです。その席に座って「そうだ、お茶だ。」と立ってセルフで氷とお茶をコップに入れ、席へ戻ったところへ、目の前に大きなラーメン鉢が置かれたのです。は、早い!!
 透明な醤油スープにチャーシューあが4~5枚。中央にシナチクがこんもりと盛られています。美味しそう!
 おや、この麺こんなに細かったかしら?まるで博多ラーメンのような細麺。しばらく食べていないので記憶が・・・。ツルツルと入ってきます。頭の上あたりに「とりと煮干のスープ」という説明書きがあります。見かけよりもあっさりしていて美味しいのですが・・・、どうも私の頭の中では「百万両」という巨大なイメージが膨らみすぎていたのでしょうか?
 中華そば450円のほか、ギョウザ200円の新メニューがあったり、営業時間が10時~20時になっていたり、カウンターの中の人たちも見覚えのある人や無い人、若干の異動もあったようですね。
 お久しぶりで美味しかったです。ごちそうさまでした。
 この百万両、水島というよりはその北の山裾、連島の大梵(だいぼん)という交差点近くにあります。ついでにいえばこの連島にはこのほかにも「ヤットコ」とか「ドンドン」とかいう奇妙な地名があるのですけれどもね。
 倉敷方面からこの百万両へ行くのに一番わかりやすいのは、JR倉敷駅前正面の広い道を真っ直ぐ南へ行くことです。二号線(笹沖交差点)を越え、トンネルを抜け、道なりにどんどん進みます。12キロ程度で道が突き当たりになりますがそれを右折してすぐ右側にあるのが「百万両」です。皆様もまた一度どうぞ。(2002,6)
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”どろり度”は岡山一?で真っ赤なラーメン
   岡山市内山下、電車通りに面したラーメン店「たんぽぽ」。京都ますたに系ということで二年ほど前にオープンしたお店です。そのたんぽぽのスープが変わった、えらいこってりとなったという話しを聞いたのは少し前でした。行こう行こうと思いながら、ついつい今日になってしまったのです。
 ラーメン550円。出てきたのを見てまず驚いたのは、表面が真っ赤なことです。おそるおそる一口、か、辛くない!!。聞くと「辛くなくて香の良い唐辛子です」とのこと。で、スープは?えっ、これはすごい濃厚といいますか、「どろぢ」としか表現しようの無い濃さです。う~ん、これはあの「天下一品」よりも濃いだろうか?
「どろり度では今、岡山一かなー。」などと考えながら食べ進みました。美味しいです。でもこの赤さ。私などつられて横にあった「火焔ペッパー」と書かれた、辛いほうの唐辛子を途中からたっぷりとかけていただきました。
 若いご亭主、この日は東洲斎写楽の絵のTシャツを粋に着こなして、「私が美味しいと思う方向へ、すこしづつ変化していっているんです。」とおっしゃる。そういえば開店当初あった「京都ますたにで云々」という張り紙はもうとっくに無くなっていましたね。
 美味しかったです。これは午後の仕事の能率も上がりそうですし、この満足感も夕方までもちそうですね。(2002,6)
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豪渓入り口のスタミナラーメン
   総社市の中心部から国道180号線を北へ約5キロ。右に入ると渓谷美で有名な豪渓に入るという三差路があります。明治橋という橋のところです。そのすぐ北、右側に「ラーメン屋」という大きな看板が見えます。山小屋風の建物の周りに数台の車が止まっています。そう、ここが岡山県下で唯一?の「ラーメン屋」というラーメン屋さんなのです。もっとも小さく「1号店」とあちますが、かなり長い間1号店しかないようなんです??。
  この「ラーメン屋」、数年前の岡山ラーメン学会MLで何回か話題になりました。そして今日、昼時ですが相変わらずの繁盛です。トラックや乗用車、常連らしい人たちの車が続きます。
 内部はゆったりと20数席。ラーメン(醤油)400円からのメニューは豊富です。ラーメン(味噌)にチャーシュー麺、わかめ・・・etc...。おっと「当店おすすめスタミナラーメン(醤油)650、同(味噌)700円」などというはり紙も。おとなりはネクタイ姿のサラリーマンらしい方が「スタミナ・味噌」を、むこうでは作業服姿の集団が「ラーメンセット」をかき込んでおられます。
 「ありがとうございました。」
 「あ、今、ハモっちゃった!!」
 おっと、ここの名物は、のりのりでラーメンを作ってくれる、母娘とおぼしい二人の女性達。厨房まわりから席への配膳まで、生き生きと立ち働いておられます。これは美味しいはずです。
 「スタミナラーメン」はこんもりと野菜炒めの乗ったラーメン。半分に切ったニンニクが数かけ混ざっています。ちょっとピリ辛で、有名なベトコンラーメンに似た感じ。「うんうん、でも脂っこくなくて食べられる!」夏風邪がどこかへ飛んで行きそうなラーメン。ごちそうさまでした。(2002、6)
休み:日曜

PS:ここへくる途中、少し南にある郷土料理店「湛井(たたい)」が閉店しているのを見つけました。そう、あの「川かにラーメン」の湛井です。閉店情報はだいぶ前に聞いていたのですが、表に綱が張られ、空家のようになっている姿は寂しいかぎりでした。
 

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