最終書換日:99/2/1

花も嵐も、ラーメン物語、その8

岡山倉敷のラーメン屋の巻 8


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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

「飲んだ後のラーメン」にどうぞ

   今日はパソコン通信NIFTYの「屋台フォーラム(FYATAI)」のOFF会なんです 。といってもメンバーは、小つるさん、ゆーさん、それと私の3人です。私が「岡山ラ ーメン学会」の宣伝をしていたら、「それでは岡山のラーメンを食べるOFF会をしよ う。」とボードリーダーの小つるさんが言い出したのです。
 いろいろ聞いてみますと、小つるさんは何と、RNCラジオの昼ワイドにレギュラー 出演している「笑福亭小つる」さんだったのです。私とも縁浅からぬ仲??。さっそく 企画しました。
 でも「まず2軒くらいラーメンをたべて・・」という注文には困りました。まず最初 は「やまと」にしても次は?。というわけで繁華街に近く、飲めるラーメン屋さんをと 、この店を選定したのです。

 「やまと」では小つるさんにおおいに喜んでもらいました。「うん。これは今までに 食べたことがない味だ。美味しい。あともう何回か来て食べなくては。」
 最大限の賛辞のあと、歩いてやってきました。農業会館の裏のあたり、暗い通りのむ こうに、ポッと真っ赤な提灯が1つだけ浮かんでいます。すこし霞がかかったその提灯 の隣には、これも深紅の色で『漢口』と表示されています。そう、この店は「漢口」な のです。
 入るとカウンターだけで、6~7席もあるでしょうか。目の前には大きな鉢で惣菜が 7~8つも並んでいます。さんま、いいだこ、けんざきするめ、豚足、etc・・。お でんや紀州梅なんてメニューもあります。あー、美味しそうです。
 まずはお酒にして、それらを少しつまむことにしました。歩いてきたとはいえ、最初 のラーメンをもう少し落ちつかせなくてはなりません。でもこの和風の煮物達、なかな か美味しかったです。お酒にぴったりでした。
 しばらくして「ではその支那そばください。」
 そう、ここは「支那そば(500)」なんです。くるくるとこまねずみのように立ち働く 、 いかにも働き者のご亭主は、数日前発売された地元情報誌「WINK11月号」のラー メン特集にこの店が取り上げられたことを遠慮勝ちにはなします。よかったではありま せんか。
 出てきたのは、いかにもあっさり醤油味。飲んだ後にぴったりのラーメンでした。麺 、チャーシュー、支那チク、どれも普通?かもしれません。でも、いざ食べようとした とき、プーーン、何か香のです。「おやっ」「この香りは?」と思いながらもつるつる と入れてしまいました。そのうち香りにも慣れたのか感じなくなり、スープもいつのま にか飲み干してしまっていました。

 帰りに隣を歩くゆーさんがぶつぶつ・・。「あれは何かなー、八角かなー。チョージ かなー・・。」「えっ、チョージって??」
 「スパイスですよ。あのラーメンスープの香り。でも八角はみんなにはきついから、 やっぱりチョージと思いますよ。草かんむりに丁と書く。漢方薬の一種ですよ。」

 うーん。やっぱり詳しい人といっしょに食べ歩くと、知識が深まるものです。・・・ 。
 というわけで、今日は「漢口」の物語でした。(98,10)

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中国語が飛び交うなかで、タンタン麺とラーメン

     岡山駅西口を出て、南西に道なりに約300mくらい行きますと「遊プラザ」とい う のがあります。テニスコートがあったりして、なかなかの若者スポットなのですが。で も私は違うのです。夏の疲れか腰痛が出て、その中にある「今井鍼灸院」は通っている のです。ベットにうつ伏せになってお尻をピクピクと低周波治療したり、レーザー治療 したり・・。腰痛というのは本当にゆううつですねー、みなさん。
 でも、1つだけ嬉しいことがありました。医院のお隣が何と「四川料理」の店だった のです。四川料理といえばタンタン麺。タンタン麺といえば中国四川省。これを見逃す 手はありません。さっそく食べてみました。「又来軒(ユーライケン)」というその店 は、中へ入ると意外に広く、立派な中華料理店でした。で、一番に気がついたのは、日 本語のなかに半分くらいが中国語が飛び交っていることでした。「おー、本物だーー。 」
 注文をとりにきた、きれいなお姉さんの胸元には『日本語研修中』の字が。迷わず「 タンタン麺」と注文してしまいました。

 やがて出てきた「タンタン麺」。「えっ」。私のつたない経験では、上に色鮮やかな 新鮮?野菜が乗ってくるラーメンは、美味しくない・・??。外見はまさにそのとおり だったのですが・・。
 真っ白いもやしや、色鮮やかな絹さや・・。でも食べ始めるとそんな先入観はあっと いうまに飛んで行ってしまいました。そうです。みなさん。美味しかったのです。ごま ベースの辛味スープの美味たること。麺はちょっと柔らか目だったのですが、そんなこ とはどうでもいいじゃあありませんか。ね、みなさん。うーーーん、美味。ほどよい唐 がらし辛さでもありました。

 翌日はふつうの「ラーメン(450)」を食べてみました。何と、何と・・??・・。こ れ はまたあの「飛竜のラーメン」とそっくり??な味なのです。こんどは麺も私好みに少 し堅めではありました。パラパラと豚の?アブラ味が浮いていたりしました・・。うー ーん。これも美味しかったです。
 店の掲示によりますと、オーナー殿は10年前に四川省成都(三国史でおなじみ)か ら来日、今は福山で2軒、そして昨年よりこの岡山店をオープンしたとのこと。なんだ かもう少し腰痛が続いてくれないかな??なんて考えてしまったこの頃ではありました 。 (98,11 ) このページのトップへかえります。

番外編。京都、北白川、「天下一品」本店でーーす。

   私今日は京都の街を歩いているのです。11月の初旬。紅葉を求めて来たのではあり ますが、今年は暖かい日が多く、まだまだ先っぽがちょっと色づいている程度なんです 。で、手描き友禅なんど少し見て歩いたりしたのでした。私、今までは単純に「着物は 高い」なんて思っていたのですが、この「手描き友禅」というもの、とんでもなく手 をくう作品でございました。伝統工芸士の方が、それも大きく分けても11段階もある 作業のそれぞれを受け持って、1つ1つこまめに仕上げて行くのです。私などそれこそ 気が遠くなってしまいそうな細かい手仕事で、あの鮮やかな友禅の着物になるようなの でございます。(「ございます」をついつけたくなってしまいました)。
 ついでといっては何ですが、「友禅」というのは人の名前だったのですね。江戸時代 、「宮崎友禅斉」という人が開発した手法が今に伝わっている工芸だそうでした。

 ということで本論です。京都に来たからにはあの「天下一品」に行ってみようと、北 白川にやってまいりました。たしかこのあたり・・。と車を走らせていますと、左側に ガイド本で見覚えのある看板。ウッカリ通り過ぎるところでした。「天下一品」といい ますと、私のなかではものすごいイメージが出来上がっておりまして、まるでお城のよ うなお店に、おすなおすなとお客が・・・。
 ところが実際は街角にあるごく普通のラーメン屋さんでありました。中もカウンター とテーブル席、20数席でしょうか。土曜日の昼時というのに8割方の入りで、期待し た?行列もありません。ちょっと暗目かなというのが、第一印象でした。
 入ってカウンターに座り、私はこってりつれあい殿はあっさりを注文しました。出て きたのはやはりあのどろっとしたスープの逸品です。でもこれが美味しいのです。そう 、濃いスープも普通のラーメンの延長で、私はあまり違和感なく食べてしまいました。 お隣の「あっさり」は?。どれどれ、あっ、これって岡山の醤油ラーメンに似て、美味 しいじゃあありませんか。でもこれなら岡山のほうが・・、あ、そんなことを言っちゃ あいけませんね。
 はじめて食べる「天下一品総本店」のラーメンという感激も手伝って、こってりのス ープ、底まで飲み干してしまった私でした。 (98,11 このページのトップへかえります。

さすが、元板前のラーメン屋さん

   岡山市の中心部の南端といいますか、かっての南の玄関口ともいえる位置にあるのが 、清輝橋交差点です。路面電車の終着駅でもあり、10数年前には自動車の排気ガスの 多さで問題になったこともありました。
 その清輝橋交差点の南西の角に、新しいラーメン屋さんがオープンしたのです。横断 歩道橋の下で目だたない位置なのですが、さすが「岡山ラーメン学会」です。「美味し い。」「やまとを少し薄くしたような味だ。」「私も行ったけど美味しかった。」「も とは、和食の板前さんだったらしい。」と、たちまち話題になってしまいました。

 その店の名は、「商人(あきんど)」。これもちょっと凝ったネーミングではありま す。
 では私もと、ある日の昼休みにでかけました。真っ白いのれんをくぐって入っていき ますと、さすが新しい店、清潔感にあふれています。ご主人の白い割烹着(なんだろう か?)も、いかにも「和食」といった雰囲気ではありませんか。
 しばらくしてカウンターに6つのラーメン鉢が並びました。あのうちの1つが私ので しょう。聞いていたとおり、鉢が1つ1つ違った模様のものです。「あれがいい・・」 と思わず言ってしまいそうなのは、私だけでしょうか?。
 ひと口スープを飲んでみました。かなりこってりとしたスープなのですが、強い和風 だしの臭いが、しつこさを消しています。いりこなのでしょうか。しつこいのがいいん だ・・。という人もおられるでしょうが、これもまた美味しいものです。
 おや、それよりも私の注意を引いたのは、麺の変わった食感でした。ふつうのラーメ ンとはあきらかに違うのです。延びてはいないのですが、表面が何かとろとろとしてい ます。「しっかり湯がいてある?のに、腰があるとでも言うのかなー。」なんてとんち んかんなことを考えながら、ついつい聞いてしまいました。
 「この麺って、変わっていますねー。表面が柔らかいのに、しっかりしているといい ますか。」
 『これは、かん水を全く使ってないんですよ。かん水って、体に良くないというでし ょう。』このご主人の一言で、あっという間に疑問が解けてしまいました。
 そうなんだ。それで「そうめん」に似た食感だったんですね。もちろんスープや具は しっかりラーメンしていましたけれども。でも、あの「かん水が体に悪い」というのは 、戦後の1時期言われたんですが、結局害がないということになったと思っていました が。真相はどうなんでしょうね。やっぱりちょっとは気にしないといけないのでしょう か??
 結局スープも全部飲み干してしまって、楽しく午後の仕事に励むことができました。 (98,11)
PS:年があけて、また行ってみました。「固め」と頼んだせいかもしれませんが、麺はあきらかに変わっていました。「そうめん?」らしさはもうなく、美味しかったです。スープはいりこがまた強くなったような?。試行しておられるのでしょうか?。(99,2)

商人追加

 ああ、お腹空いたなー。今日の晩ご飯何にしょう?。(あれこれ)
 そうだ!。お久しぶりの商人さんにしよう。夏ごろに「角煮とろろそば」という新メニューができたと聞いた。あれにしよう。
 おや、なんだかお客さんいないなー。でも清潔そう。
 うん、出てきた出てきた。赤黒に塗分けたお盆にのって、これも赤黒のおおきな塗鉢。そっとおかれた机の上。
 これかー。でもなんだか地味な雰囲気だなー。これが800円?。
 うんうん。この魚の出汁の味なんだよなー。ここは。あれっ。これとろろ芋が入っているじゃあない?。あ、そうか。大根おろしは「おろし」で、「とろろ」はやっぱり山芋かー。なんで「とろろそば」が大根おろし入りという勘違いがこの脳味噌にはできてたんだろうかなー。
 でもそんなにいっぱいという感じじゃあないなー。え、角煮ってこれ!。金八みたいに大きくなーい。(ちょっぴりかじる)うんうん。
 この麺。やっぱり最初は固いけど、そのうち普通になるなー。
 あっ。ここのご亭主、とろろも角煮も、主役は麺だと思って、それを殺さないように慎重に合わせているのかもしれない。うんうん。きっとそうだ。
 (ところでさっきからいろいろ言っているけど、美味しいの?)
 えっ。あ、そうか。肝心の美味しいかどうかってこと。そうそう、すっかりわすれていた。うーん。どうなんだろう。まあいいじゃあないですか。これが今日の僕の晩ご飯なんですよ。すぐそうやって美味しいとかまずいとか評価したがる。悪い癖ですよ。。。
 でも、これって、ラーメンなんだろうか。たしかにラーメンなんだけど。この味。ボリューム。口ざわり。うん。これは「商人の角煮とろろそば」っていう食べ物なんだ。で、私の今日の幸せいっぱいな晩のご飯なんだ。。。。

 ぶつくさぶつくさ・・・・ぶつ・ぶつ・ぶつ・
 とうとう底までさらえて、満足満足。ごちそう様でした。

 拙文多謝 & 長文ごめんなさい。(99、11)

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あやしい私が食べた、あやしい名前のラーメン屋さん

   職場の昼休みのことです。私の周りにはなぜか美女ばかり4人。それもみんな私の息 子や娘と同じような年代です。たまにはこんなこともあるのです。で、聞いてみました 。
 「最近なんでも『あやしい』って言わない?。あれってどういう意味なの?。」
 「そうですねー。面白くてちょっと変わっているとか。」
 「じゃあ、あやしい人って?。」
 「それはもう、杉原さんのような人!。」  思わぬハーモニーがかえってきました。ゲッ。どうやら私は「あやしい人」らしいの です。
 国語辞典によりますと、「怪しい」「妖しい」とあって、「1、ふしぎで不気味であ る。神秘的である。」「2、ふつうとかわっていて変だ。」「3、不安である。あてに ならない。」「4、疑わしい。疑問である」・・・「7、正体や素性がわからない。」 とあります。どれもどっちかといえば暗いイメージなんですが、どうやら最近の若者達 の間では、「あやしい」が「面白い」という意味をもって使われているようなのです。

 そこで
 「妹尾に私がいつも食べている『玉ちゃん』というラーメン屋があります。美味しい と思うので、1度食べてみてください」というメールを見たとたん、「おっ、あやしい !!」と私が思ったとしてもあながち責められるほどではないと思うのですが、どんな もんでしょう。
 国道2号バイパス、妹尾東交差点を南へ約1キロ、児島線の信号を越えてしばらく い くと、、右側に「ラーメン」という赤い幟がみえます。「中華そば、玉ちゃん」です。 妹尾の古い町並みのちょっとはずれでしょうか。昔から町々にあった、お隣の食堂・・ 。といった構えではありませんか。駐車場は数台分があります。片隅に洗濯ものが干し てあるのも「あやしい」?。おもわず西大寺の「八方」を思い出します。中へ入ると、 10席程度のカウンター席のみのちいさなお店です。メニューは「普通そば 450」 「わかめそば 500」・・・。どうやら中華そば専門で、おにぎりなどが置いてある ようです。
 日曜の昼前だからか、席は満員。待つ事しばし。出てきたラーメンを一口。あっ、美 味しい。そう、美味しかったのです。なぜか「玉ちゃん」という名の印象と違って(失 礼。先入観丸出しの差別発言でした)美味しかったではありませんか。
 うーん。富士屋に似ている?。もっとも最近富士屋さんで食べてない私の言う事はま ゆつばではありますけれども。とにかく美味しい。チャーシューも美味。ごく普通の、 どこにでもあるラーメンなんです。それでいてどこにでもある「うーん、美味しい。」 なんです??。

 岡山というところは、どこにでもある普通のラーメン屋が、こんなに美味しいんだ・ ・。感激しながら、いつのまにやらスープを全部飲み干してしまっていた私です。
 岡山市のはずれの田舎町、昔から地元の人たちに愛されてきた美味しいラーメン屋さ んに巡り会えたこの日はまた、猛烈にHPの原稿が書きたくなった日でもありました。(98、12)
また、岡山のラーメンの底深さをかいまみせてくれた「玉ちゃん」ではありました。

 

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がつんと言ってよ、がつんと!!。「でも、ネギが。」

   今日市民劇場で、地人会の「はつ恋」という演劇を見ました。島村抱月と松井須磨子 の恋の物語です。たてまえと本音といいますか、人の心の様を見事に表現したお芝居で した。純粋な恋って、不倫だとか世間の普通の価値観を超越したところにあるのかもし れませんね。うーん。純粋って、何なんだろう。・・・・。
 で、今日は帰りにあの「がつんと言ってよ」おじさんのところに寄ってきました。そ う、「ラーメン大統領」です。最近旧2号線の岡山市西部にオープンしたという話しを 聞いていたのです。ほかにも「鉄鋼団地前」とか、藤崎にあるそうです。
 まず驚かされたのは、座ったとたんに水とともに、ざるにいっぱい盛られてネギが出 てきたことです。なるほどこれなら「ネギラーメン」なんて言わなくても、自分で好き なだけネギが入れられます。
 周りにはいろいろとうんちくが書いてはってあります。「麺は自家製。小麦粉と玉子 、カルシウムを加え、ゆっくりと熟成して・・・。」「スープはとんこつベースで、果 物、野菜等・・・。」 目の前には「にんにく唐辛子」の入った缶も置いてあります。
 でも、でもーーー。そのままで美味しかったのです。まあまとまった味と言っていい かもしれません。ただ、目の前のざるのネギとか、にんにく唐辛子を入れて食べよう・ ・・と思う味と、どうも違うのです。なぜなんでしょう。これはこれでいいんではない でしょうか。そんなことってありますよね。みなさん。

 最後にいろいろと入れてみました。でも、どれも何かわかりませんが、味が混ざった ような、落ちた??ような・・。やはり何も入れないで食べたほうが良かったようにも 思われた1日ではありました。
PS:出がけに「ここってかん水使ってないんですか?。」「Yes」でした。かわりに カルシウムで麺の表面を固めているのでしょう。そのため黄色くなくて白い麺でしたが、 けっこう美味しかったですよ。
PS2:なんでも、このネギの出方は、京都神戸あたりのラーメンチェーン「横綱」と同じなんだそうです。(98、12)

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「別腹に、はいってしまった 屋台のラーメン」

   久しぶりの忘年会でありました。最近は不況だからなのか私が歳のせいなのか、「忘 年会」と称して飲むのも減ってきたように思います。でも、この「忘年会」というもの 、毎年毎年でありますが、それぞれが私の記憶のひだにしっかりと思い出を残してくれ ているのです。「そうそう、何年か前の忘年会ではこんなことがあったなー。」「こん な話しがでたこともあった。」などなど。私にとっては人生の節目としての記憶は、な ぜか「忘年会」なのであります
 で、今日はその後で2曲ほど歌わせていただきまして・・。え!、何を・・・。それ はもうあなた、最近の私のテーマソングといえば、あれです、あれ。
 「はあなも、あらしも~~、ふ~みこおええ・・・」
 そう、「旅の夜風」でありました。そしていい気持ちになって「夜風」に吹かれなが ら通りかかったのが、岡山市の柳川交差点であります。
 そうそう、今日は金曜日です。以前「柳川の屋台のラーメン屋さんは、金土の夜に出 ている。」という話しだったですね、たしか。ちょっと寄っていきましょうか。でも~ 、おなかいっぱいだなー。うん。取材取材。

 「こんばんわー。」昼間見るたたまれた姿からは想像すらできないほどに、屋台の中 は意外に広々としています。2軒前の屋台で、片方ではラーメン、もう一方ではおでん などが並んでいます。
 「いらっしゃい」。母娘なんでしょうか。私よりまだだいぶお若いような娘?さんが 笑顔をむけてくれました。
 三人ほどおられたお客さんが出ていかれたあと、たまたま私一人になったのです。
  「ここは長いんですか。」
 『もう20年あまりですよ。』
 「金土だけだと聞いたんですが?」
 『そう。もう私の体がもちませんがな。朝の仕事ですからね。』
 「えっ!!」
 『今日は4時、明日は5時までやるんですから。』
 「ふーん。すごいんだ。」「あっ、このラーメン、美味しいっ。あっさりしていて。 麺もつるつる入ってしまう」
 『ここは飲んだ帰りの人が多いからね。あっさりさせとるんですよ。美味しいでしょ う。』
 「うん、美味しい。スープも全部のんでしまいそう。」
 『これでも店を出す日は、朝の8時からだしを取るんですよ。』
 「へー、そうすると、12時間はかけるんだ。」
 「僕、さっきお腹いっぱいだったんだけど、これどこへ入っているんだろう。」
 そう、つるつる、ズーズー、あっという間に別腹に納まってしまった美味しいラーメ ンでした。ごちそうさまでした。
 この屋台の店の名は「きらく」というんだそうです。岡山駅から徒歩8分、柳川交差 点の南西の角。そのなかでいちばん南の屋台でした。全国から旅で来られて、夜飲んだ 後にちょっとという方には本当におすすめです。

 でこの日、私はさらに欲を出してしまいました。「90何歳のおばあさんが柳川で屋 台を出している。昔の事をよく知っている。」なぜか私のところへ最近「柳川屋台情報 」が相次いでいたのです。
 ラーメン屋さんから北へ2軒目。おや、こちらのお屋台は満員です。あきらめようと した私を「まあまあ、ここへでもでうぞ。」と少しづつ席を詰め合わせて入れてくれた のは居合わせたお客さんたち。ああ、これが屋台なんだ~。いいなー。
 で、私のお隣はなぜか若いきれいな娘さん。『この人、このおばあさんの孫。』「え っ、本当!?。」『そうなんです。』うーん。いいところへ入らせていただいたようで す。
 屋台のなかにはおばあさんが1人。薄いサングラスがとてもよく似合った方です。
 『かん、つけるかな。』
 「ええ、お願いします。。それと串を少し。」
 「おばあさん、90いくつ。そう聞いてきたんですけど。」
 『そうじゃ。93歳。40の歳から、もうここで53年もやっとります。』
 えーっと。今年は98年だから・・・、53年というと・・・。えーっと。よっぽど おばあさんのほうが計算がしっかりしているではありませんか?。
 「えっ。戦後すぐ。昭和20年じゃが。。。」
 『そうそう、一時は岡山も100台を越える屋台があったんじゃがのー』
 「すごい・・・。」
 少し高い位置にある串を焼く炭火が暖炉の役割もして、とても93歳とはみえないお ばあさんとのやりとりがしばらく続いたのであります。『ハイカラおばあさん』という 言葉が思わず浮かんでは消えていきました。
 うん。この鶏串、美味しい。ごぼうも入って。それに普通の店の5割増しはある。
 では、みなさま。今日はちょっと長文になってしまいましたが、お休みなさいませ 。(98,12)

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美観地区のラーメン屋さんは、遠慮深げに「そっと出し」

 倉敷市の美観地区、観光客でにぎわうところです。そのちょっとはずれのところ、ア イビースクエアのすぐ西側に」「八万両」というラーメン屋さんがあります。
 倉敷を代表するラーメン屋「百万両」に少しでも近付こうと名付けたというこのお店 、私も前を時々通るのですが、駐車場がないことと、なんだかラーメン屋らしくない店 構えとで、これまで一度も行ったことはありませんでした。
 ところがこのお店、さきの山陽TV[Voice21」に我が「岡山ラーメン学会」 推薦ということで取り上げられてしまったのです。学会のML(メーリングリスト)で も、「けっこう美味」という評価がありました。
 で、出かけて見ました。土曜の午後一時半頃でしたが、先客は3名ほど。「TV放映 後の行列」を予想していたのですが、それほどでもないみたいです。やはりここは地元 より観光客のほうが多いのでしょうか?。それならこのHPもお役に立ちそうです。

 内部は元喫茶店をそのまま使っているといった感じです。カウンター数席の小さなお 店。「ラーメン450円」のほか、「にんにく野菜ラーメン」といっためにゅーも。そ うそう、おでんも美味しかったです。
 で、ここのご主人、さきのTV取材では店の隅に隠れてしまうといったおくゆかしい 人。そっとカウンターへ運ばれてきたラーメンも、なんだかご主人の人柄のように透明 な醤油味のラーメンでした。「百万両」よりはかなりあっさり目です。麺は少し柔らか いか?。でも岡山では普通でしょう。醤油がちょっときついですが美味しいです。
 「このチャーシュー、百万両より美味しい。」と、おとなりのつれあい殿。店をでて からも「いやな味が残らないわね。美味しかった。」2人してラーメンの味談義が続き ました。もちろん私はいつのまにかスープを全部飲み干してしまっていたわけですが。 (98、12)

PS:全国のみなさん、倉敷観光においでおりには、ぜひ「八万両」へもお立ち寄りく ださいませ。

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ご近所にできたコッテリラーメン屋さんは、TVに登場して・・

 私の住む「倉敷市帯江」地区に、また新しいラーメン屋さんができました。あの忠臣蔵の大石良雄が少年時代滞在したという、「天城(あまき)」にほど近い県道沿いです。で、行ってきました。昨年11月のレポートです。

 ご近所、「マルハチ」行ってきました。
 なるほど、新しく、ど派手で、なんとか流行らそうという意欲まんまん。なにしろ、この近くの天城界隈は、「藤戸まんじゅう」くらいしか名物がありません。
 おっと、あの「藤戸のたいやき」はまだやっているのでしょうかね。
 よけいなことはともかく、この「マルハチ」ラーメン、私には美味しかったです。なんとなくなつかしい味。どこの味なんでしょう。かなり濃いけど、この程度のコッテリは大好きです。
 うーん。そういえば、おでんの味に似てないこともない。百万両に似たところもも少し。天神にも・・。あー、どこがどんな味だったか、すっかりわからなくなりました。
 普通のラーメンなのに、薄いチャーシューがたっぷり入って、すっかり「チャーシュー麺」してますね。歳のせいか最後はちょっともたれてしまいました。
 で、あの机の上にある「ピリ辛スパイス」でしたっけ。あれって、ちょっと混ぜすぎではありませんでしょうか?。いろんな味が・・。スープのハーモニーをすっかり壊してしまいました。私はもうちょっと辛くて、もうちょっと主張がはっきりしたものがいいですね。「辛目」「あま目」の二種類にして、あれを「あま目」にしたらいいと思いました。

 で、その次の次行ったときには、「ピリ辛スパイス」、いろいろ悩んだあげく、ドバッとスプーンに2杯半ほどいれてしまったのです。もちろん元の味は飛んでしまいましたが、でもこれはこれで美味しかったです。

 この「マルハチ」、さきの山陽TV「Voice21」で「ラーメン学会推薦」として放送されてしまったのです。なんでも肉屋の大将が徳島で食べたラーメンが美味しかったので、職人さんと機材一式呼び寄せて始めた店だとか。肉屋さんの副業?だけにTVCMなど流して最初から派手な商売を展開していましたが、Voice放送以降はついに行列まで出来る店、売上3倍増?へとかけあがってしまいました。

 私の村内、倉敷市の旧帯江村には、これで「ベトコン」「ラーメン屋敷」「マルハチ」と有名ラーメン店が3つにもなり、なんだかすごいことになってまいりました。皆様、倉敷へお越しのおりにはぜひこのどこかでラーメンをお食べ下さい。よろしくお願いいたします。<99,1)

PS:徳島から帰ってきた次男をともなって近くの「マルハチ」(倉敷市有城、天城県道沿い)へ。  さて、
 「うーん。なんだか味にまとまりがないというか。発展途上というか。でも天下一品に似ている。まさか徳島の天一を食べたわけでもないんだろうけど(笑)・・・・。
 普通の徳島ラーメンって、もっと薄い醤油味なんだけどなー。
 そうそう、南の方、たぶん小松島だとおもうけど、そこの『安次郎』にそっくりなんだ。でも『安次郎』のほうが美味しいと思うけど。ここもまだ美味しくなるんだろうか。」
 どうやらこの店、徳島のラーメンというのは「安次郎」のことのようです。(99、6)

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旧有名店の跡地では今、若者が張り切っておられました

 みなさま、1999年あけましておめでとうございます。今日は1月4日、私も仕事 初めの日でございます。といいましてもどういうわけか深夜の当番があたりまして、2 0時出勤とか。夕食を求めて岡山市の表町界わいをウロウロいたしております。
 「やまと」はやはり行列が続いていますし、「天神」は閉まっていましたし、「すわ き」は最後の手段でしょう。「良観」は5日からでした。うーん、どうしましょう。お っ、「新雅」か、でももうちょっと。紀ノ国屋書店の横を通って、川崎病院裏まで迷い 込んでまいりました。
 そうそう、昔この通りに美味しいラーメン屋さんがあると聞いたことがある。たしか 「おぉりゃ」とかいったような気がします。でも、奥まで行ってもないのです。それら しい所にラーメン屋さんはあるのですが「仙」とか書いてあってどうも違いそうです。
 でも入ってみようか・・・。外れたらどうしよう・・・。のぞくと、10数席にお客 さんは1人。「うーーん」。でも意を決して入ってみました。

 若者が2人、頭を手ぬぐいでしばって、テキパキと働いています。「いらっしゃいま せ。」ジャニーズ系ではないのですが、何となく気持ちの好い笑顔ではありませんか。 サンマルクなどお客へのアンケートに「店員の笑顔」まで5段階評価で答えるようにな っているのですが、「ここはその部門は5だな・・。」なんてくだらないことを考えて しまいました。
 中華そば(580円)のほか、おでんや餃子、チャーハンなどメニューは豊富です。 やがて出てきた中華そば、茶色のトンコツ醤油でしょうか。でもちょっとこってりして いそうです。
 うん。麺はほどよいゆで上がり。チャーシュー、シナチクも美味。で、スープは?? 。おやおやおや・・・。何か記憶があるぞ。うんうん、そうだこの味は・・。名前も「 仙」だ。もしやもしや・・・。
 「ここって、名前がかわったんですか。」
 『ええ、前は「おぉりゃ」さんでしたが、この7月からうちがやっています。』
 「あのー、東の方に「一仙」ってあるでしょう。あそこと関係あるんですか?。」  『ええ、そうです。』  「ああ、じゃあやっぱり。玉松系なんですね。スープでそうかと思った。」  『で、うちの味どうだったですか?。』  (うん、美味しかったよー、と言っとけば良いんでしょうけど。ついつい・・。)
   「そう、美味しいんだけどネ。いま1つ、インパクトというか・・。」なんて言っ てしまいました。ごめんなさい、正直なもんで。
 でもやっぱり、最後に「美味しーーい!!」とさけんでしまうようなものが、もう1 つないんですもの・・。
 あっ、正月早々味音痴が、味談義をしてしまいました。ごめんなさい。
 でも、テキパキと若者らしく働く二人の姿を見ていますと、一年後にはどんな味にな るんだろう、と期待を込めた応援をしたくなる店ではありました。(99,1) このページのトップへかえります。

玉島にあった、長浜ラーメン

 倉敷市の西部、旧玉島市です。新倉敷駅が出来たのはだいぶ前のことですが、最近で は玉島バイパスも開通して、北部を中心に道路整備が盛んにおこなわれています。そう そう、先年引っ越してきた「倉敷作陽大学」には「にっぽんラーメン物語」の小菅桂子 教授もおられましたね。久しぶりにそのおざもとのラーメン屋さんのリポートです。

 国道2号線玉島バイパスを、高架に上がらず西進していますと、『BP停車場線』と いう交差点があります。新倉敷駅からの道です。そこを南へ曲がってそのまま直進、旧 2号線との交差点の信号が見えてきたあたりの左側に、「長浜ラーメンあかり」という でっかい看板があるのです。
 ちょうど昼時とあって、9台ばかりの駐車場駐車場はほぼ満杯。奥にやっと1つ空き をみつけて店内にはいります。カウンターにテーブル席、おや、座を上げて座れるよう にもなっているではありませんか。約30席でしょうか、半分くらいの入りでした。メ ニューにはラーメン(500円)や餃子のほか、1品料理も数々ぶら下がっていて、な にやら居酒屋風でもあります。ラーメン+から揚げ+ごはんの定食が昼は人気のようで はありました。
 厨房内では、お母さんと娘さんなんでしょうか。女性2人でやっておられます。麺上 げなどは娘さんの領分のようで、バッバッとなかなかたくましく湯切りされておられま した。「ちょっと堅めで」なんて注文して待ちましたが、にこっとされた笑顔はなかな かでしたよ。
 麺の上は、2枚のチャーシューと多めのねぎ。おや、この麺美味しい。1瞬「博多1 番」を思い出してしまいました。髭のおじさんと、可愛い娘さんとどっち・・・。替え 玉1つしてしまいました。そうそう、替え玉8つした方にはなにやらサービスがあるよ うです。お若い皆様、1度挑戦されてみてはいかがでしょう。写真がのりますよ。
 入り口のところに辛し高菜が盛ってありまして、てんでに取るようになっているのに 気づいたのが帰り際だったのがちょっと残念でしたが、美味しかったです。ごちそうさ までした。
営業時間=11:30~14:30、 18:30~2:00

 このHPも2年を過ぎ、もう80店近くになりましたが、さすが岡山県です。まだま だとりあげたい店がたくさん隠れているようです。がんばりますので、皆様情報があり ましたらよろしくお願いします。(99、1)




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