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カトマンズの道は狭い。そこへバスや乗用車、オートバイ、自転車、リキシャ、そして人々が殺到し、思い思いに行きかう。みんな相手を見つめてスルリスルリとうまく交わして行くのだ。救いは道の舗装が壊れている所が多く、スピードが出せないところだ。そうでないと事故続出だろう。もっとも悪路は車の乗り心地をも最悪にするのだが。
やっと市内を脱出、西へ向かう。今日は中央ネパールの中心都市ポカラへとマイクロバスで移動する。飛行機の便もあったが、地上のほうがよりネパールの実情を見ることができると、結局バスになった。約200キロ、予定より1時間遅れて11時45分の出発であった。
カトマンズ盆地を離れると、左右に続くのは見渡すばかりの棚田である。左右に見上げる山々の頂上近くまで耕されている。棚田・棚田・・・・これは「日本の棚田100選」など真っ青のすごい棚田の群れだ。日本の棚田好きをここへぜひ一度連れてきたいものである。しかもここの棚田はみんな生きているのである。ちょうど稲が実って刈り取りが始まったばかりのようだ。その棚田のなかに、あるいは群れて、あるいは一軒のみで農家が建っている。カトマンズに近いと3~4階建てだったのだが、次第に1~2階建てのトタン屋根の家に変わっていく。
ここの棚田でもう一つ違うのが、働く女性たちのカラフルなこと。赤や黄色の民族衣装で田に立って刈り入れをしている。
14時20分、やっと道端のレストランに到着。チキンカレー、フライドライス(焼き飯)、ヤキソバ、バルガル(ハンバーガー)などの昼食にありつく。カレーはかなり辛いが美味。米は特別細いインディカ米。思わずレストラン周辺の稲田に撮影に行く。たしかに稲の実は細い。同時にこれらの棚田がみな日本と同じ水田であることを確認する。あの山の上から段々に水田になっているとは・・・。代々続く農業で、このような形に発達してきたのであろう。
レストラン「ハムレット」。食べているうちに逆方向からのバスがまとめて7台も到着。いずれもトレッキングに来ている人たちを運ぶ観光バスのようである。ここから少し行ったところでタンクローリーが横転、大渋滞なのだそうだ。その後我々がさしかかった時には、軍隊が出動して撤去作業を開始、片側1車線だが通れるようになっていた。この日はさらにカトマンズ・ポカラのほぼ中心地点でバスの事故があり、予定は大幅に遅れてしまった。そのうえ乗っていたマイクロバスがパンク。その修理も必要になったのである。
今日は事故2件にパンクと3アクシデントで、予定が大幅に遅れて、200キロを8時間もかかってしまった。振動とカーブの多い道である。さすがにみんなグロッキー気味だ。
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