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室戸3寺に岬の歴史が
ー四国霊場24~26番ー

  5ヶ月ぶりの四国霊場巡りです。今年の夏は特別に暑く、とても今日まで出かける雰囲気ではありませんでした。というより、10月初めの今日でも30℃を超える真夏日になるほどの暑さが続いているのです。
 でも、出かけました。「リタイア後なら時間があるやろ!」の声にお答えして、高速を避けて、ようやく夕方に室戸の「キラメッセ室戸」という道の駅に入ったのです。そして翌朝!!

初の室戸岬、そして最御崎寺

 私、四国でこれまで来たことの無いところの一つ、室戸岬。やっと来ることができました。遠くから見ると、山が南へ下り、海へと落ち込んでいる室戸岬でした。
 で、現場へ来てみますと、岩がゴツゴツところがる中で、幸い日の出にも出会えて幸せでした。
 おっと、弘法大師さんが若い頃修行したという洞窟もありました。

 岬から山の上に上がると、「四国24番最御崎寺(ほつみさきじ)」へと達します。こんな四国の果ての、こんな山の上に、古くからのお寺が栄えたとは、とても信じられないですね。そして、ここから見える果てしない空と海が、「空海」という名の元になっているとは・・・。す、すごいところではありますね。

 室戸の港のお寺さん、25番津照寺

 室戸岬から西北へ上がっていきますと、室津港があります。今は漁港ですけど、「津」は港の意味ですから、古くからの室戸の港なのでしょう。その家並みにあるのがこのお寺さんでした。
 ところが入って見ると石段がかなりの長さです。上から見る景色もけっこう良いです。
 「津照寺(しんしょうじ)」港を照らすお寺とは、名づけたものですね。

山の上の西寺

 さらに西北に進むと、最初の岬に行き当たります。その山の上、海抜200mのところにあるのが「26番金剛頂寺」です。  海上から見ると、最初の最御崎寺(東寺)と左右対になっているので、西寺の名があるそうです。
 車で延々と上がりました。鐘をつかせていただきましたが、いい音がしました。ここからの景色も抜群です。四国霊場、どうやら景色を眺めるだけでも、心が洗われるようですね。
 あ、阿波の後半の諸寺も薬師如来が多かったのですが、ここも薬師如来を本尊としていました。

 それにしても、四国山脈が鋭く太平洋に落ち込む室戸地区。遠目にもその様子が見て取れました。その山と海の狭い地域に、古来から多くの人々の暮らしと歴史があったようなのです。室戸市の大きな町並み、吉良の伝統的町並み地区、そして・・・。初めて室戸を訪れた私には、あちこちで目を見張る思いでした。
 でも、なぜかコンビニがありません?(よけいなことですけどね?)

珍しい「鈴のお堂」

 途中、「四国ボケ封じ33観音9番正覚寺」へ寄りました。ここは、ギネスにも載ろうというような大きな鈴堂がありました。金箔張りの巨大な鈴堂の中に入って、鐘を鳴らすと幸せがもたらされるそうです。加賀からの職人が張ったという金箔の巨大鈴、なかなかのものでした。

 ところで、このお寺さん、いろいろと好きらしく、写真右のようなものもあって、「商売繁盛の神様です」と説明されましたので、拝んできました。(2007,10)

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