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海沿いの快適なドライブを終え、車は今治市内へ入りました。『しまなみ海道』とともにここらの道路も良く整備されたようです。国道196号線も街に差し掛かったな、というころに左に折れてまもなく、最初は「四国54番延命寺」です。このお寺さん、大きなお寺さんだったのですが、何回もの戦火に焼かれ、あちこちと移った流転のお寺さんのようです。本尊さんは珍しく不動明王でした。
郊外のお寺さんからずっと歩いて、高速の下を通り、広い墓地公園を横断、次は55番です。55番は今治駅前のようだからわかりやすい・・・。と思ったのが油断でした。墓地公園を下りて川を渡ったあたりから、道しるべが無くなってしまいました。「これは間違えた、でも駅はこちらのはず・・・。」 しかし行けども行けども線路がありません。ヤバイ!と思って聞いたときにはすでに遅く、かなり行き過ぎてしまったようでした。引き返して、先にきたのが「四国観音 番今治別院」。「高野山別院」とありました。 そうして、おや、ここにあるのは「黒住教今治大教会」ではありませんか。かって母が「以前に今治大教会に行った時・・・」と話してくれたのを思い出しました。そうか、母もここにきたんだ・・・。ちょっとした感慨にひたりながら、お隣の「四国55番南光坊」へと。今治市役所や今治駅などのすぐ近くで、今治市の中心にあるお寺さんです。迷いながらもやっとたどり着きました。
四国遍路道は、いろんな標識が整備されていて、地図がなくても歩けるようになっています。 今日の最初は失敗でしたが・・・。
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南光坊の横の道を西へ西へ、線路を越え、国道を越えて、歩くこと約1時間。たどり着きました。「四国56番泰山寺」
さすがにそろそろ歩きを止めようかとも思いました。57番からの道はほとんど山道です。土手が見えたと思ったら、犬塚池の上に出ました。いい景色・・・とカメラを構えようとしたときです。ふと見るとすぐ足元に長く伸びた物体!。青大将です。ゆうに1、50mはあるでしょう。ぎょっとして、少し足音を大きくドンドンとしてみましたが、いっこうに動く気配は無く、こちらを無視して池を見やっています。やむなくこちらがそーっと迂回をして、足早に立ち去るということに?
四国58番仙遊寺。名前のとおり、山にかなり上がったところにあるお寺さんでした。おまいりのあと、ふと見ると「足湯」とかいてあります。宿坊付属のようでしたが、足湯だけでも無料で利用可能でした。しばらくつからせていただきましたが、そこからの景色もまことによく、足だけでなく目も頭も疲れが取れました。おかげで、最初の54番へ車を取りに帰る元気が出たといえるでしょう。(2008,5)
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