５９番国分寺のあとは６０番横峰寺になります。歩き遍路ですと、ここから超難所、山上の横峰寺へとさしかかるのでしょうが、車だと途中の国道１１号線沿いに、６１番から６３番までのお寺が立ち並び、ちょうど横峰寺への途中になるようでした。そこで、この３寺をさきにお参りすることにしました。
まず西条市小松町にある６１番香園寺です。車を止めて少し進みますと、いきなり大きな鉄筋コンクリートのビルディングがあらわれました。なんとこれが本堂でした。参拝の人々が本当に小さく見えます。すごい！
横から２回へ上がりますと、広い会場があり、これまたでかい金ピカの大日如来像と脇物２体が迎えてくれました。たくさんのいすがあり、団体さんとおぼしき方々がお参りしていました。境内にも多くの人が行き来していました。
なんでも明治から昭和にかけての山岡住職が子安講をはじめ、全国、アジア、アメリカにまで行脚、２０万人の講員を獲得して、荒れ果てたお寺は一挙に大伽藍に変貌したといいます。今では子安大師として大変に親しまれているそうでした。
国道１１号線沿いで、JR小松駅の横にあったのが６２番宝寿寺でした。６１番に比べると小さなお寺です。でもなんとなく庶民的で風情のあるお寺さんでした。国道沿いで少し騒がしいのが玉に傷でしょうか？
もう少し西へ行ったところにあったのが６３番吉祥寺です。西条市氷見。ここのすぐ東に、６０番横峰寺へ車で上がる道があります。
「６０番まで車だと１時間です。曲がりくねった道だから、今昼食を食べないで下りてから食べられたほうが良いでしょう。」とすすめられました。
狭い道がクネクネと続きます。前から来るくだりの車との対抗で何度もヒヤヒヤしました。およそ４０分、途中の料金所は１，８００円でした。駐車場からも下り道を歩いて１０分です。ちょうど朝に下を発って歩いてやってきた人と門前で出会いました。伊予の難所と言われている横峰寺です。ご苦労様でした。すごいです！
山中のきれいなお寺さんです。多くの人たちでにぎわっていました。本堂横の八重桜は満開、シャクナゲの大きな木も咲いていて、さながら「花の寺」といったおもむきでした。ただ良いはずの景色は、木の陰で見えなかったのが残念でした。写真右は途中での景観です。（２００８，５）
