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四国一押し仙龍寺
ー四国めぐり、伊予から讃岐へ。四国霊場65~67番など-

伊予最後の四国65番霊場三角寺

 愛媛県にある四国88ヶ所霊場は26箇所。広いだけあってさすがに多いです。その最後になるのがこの65番三角寺です。
 川之江から国道192号(池田方面)へ入り、途中右に曲がって、山道を進んでいきます。木々の間に建物が建っていて、山中のいい雰囲気のお寺さんでした。
 鐘をそっと撞かせていただきましたが、気持ちの良いいい響きでした。

四国総奥の院「仙龍寺」

 三角寺からさらに狭い山道を奥へ奥へと進みます。どこまで行くんだろう、前から車が来たらどうしよう・・・などと思っているとき、下にダムが見えてきました。あ、やはりこの道でよかったんだ!!
 本当に深山幽谷の中のお寺さんそのものです。まわり中にザーという水の音が響き渡っています。鐘は少し音が低いですが、長くきれいに響く気持ちよい音色でした。
 四国別格霊場13番仙龍寺

 建物の中を2階に上がると本堂がありました。仏前の鐘もまた澄んだ音が長ーく続く良いものでした。簡素ですが、私好みの素晴らしいお寺さんです。
 ここは「四国総奥の院」なんだそうです。なるほどなるほど、来る道々からここも、そういう雰囲気を漂わせていますね。素晴らしい。
 でも、お参りは少ないらしく、お坊さんも暇・・・。私が倉敷市からと言ったら「チボリ公園にこの前行きましたよ」などと閉園近いチボリ談義で盛り上がったりしました。
 後で聞くと、以前は三島・川之江近辺のみならず、四国一円から参拝者が絶えず、すごく賑やかなお寺さんだったのだそうです。  私にとっても今回の旅で、一番のお気に入り、イチオシのお寺さんになりました。

別格霊場14番椿堂

 仙龍寺からダム湖沿いの道を東へ、国道319号から再び国道192号へ出て、さらに東へと進んだところにあるのが、四国別格霊場14番椿堂でした。
 正確には「椿堂常福寺」というそうです。ここも、大師と杖と椿という、3題話的なエピソードに囲まれ、椿の古木が美しい花を付けていました。観音様と共に、不動明王も本尊となっているのに、ちょっと不思議な気がしました。
 でも、いよいよここで、伊予(愛媛県)ともお別れです。

別格霊場16番萩原寺

 別格15番箸蔵寺は以前に行った(というより、四国めぐりの契機になったお寺さん)ので、次は四国別格霊場16番萩原寺です。香川県に入って、今は観音寺市になってしまいましたが、大野原町です。
 大谷池のほとりにあり、周囲には田畑が広がっていました。次に行く雲辺寺の前寺でもあり、弘法大師がセットで開かれたそうです。
 萩の花で有名なお寺さんで、秋に来ればいいのでしょうね。本堂は左手の一段高いところにありました。また入ったところにある客殿もカヤ葺きでなかなか趣のあるものでしたね。

四国霊場最高値1,000mの高みに・雲辺寺

 次はいよいよ四国66番霊場雲辺寺です。何度も見せられた「雲辺寺ロープウエー」のTVCMです。いよいよ乗ることができるのです。

 海抜1,000mへ、時速36キロという高速で上がるロープウエーはさすがに早いです。対向の箱との相対速度は72キロになるのですね。ほんとうにあっという間でした。
 この日は残念ながら本堂が工事中でした。そのかわり、釈迦の涅槃像を中心に取り囲む五百羅漢像は、新しいものでしたが、様々な姿や表情が充実していて、見ていて飽きさせず、逸品と思わせられました。100年もすれば、十分に名物になるのではないでしょうか?

四国67番大興寺

 雲辺寺下から北へ12キロばかり。元の山本町にあるのが四国67番大興寺です。車を止めて、楠と栢の古木を左右に眺めながらお参りします。小松尾寺ともいうようです。このあと、疲れもあって帰路へとつきました。

 四国68番から70番は以前に廻っていますので、次回は71番からです。四国霊場だけだと、残り18ヶ寺になりますね。

 今回の旅、総計32ヶ寺を廻りました。少し急ぎ参拝になったきらいもありますが、何はともあれ結構変化にとんだ、楽しい旅をさせていただきました。お寺めぐりはいろいろと想像以上に楽しいですね。今回もその楽しさを発見した旅でした。特に四国総奥の院「仙龍寺」です。(2008,5)

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