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岡山空港から台湾へ2
台中は布袋様と落書き王

 翌日はホテルを出て、台中観光から台南、そして高雄。最後はさらに南へ「屏東ランタンフェスティバル」(1の冒頭写真)という強行軍でした。

巨大な布袋様でした

 最初に訪れたのは台中(タイツォン)の「宝覚禅寺」というお寺さんです。1927年(昭和2年)築造ということは、日本の植民地時代に建てられたのですね。当初の本堂は木造で、現在は保存のため巨大なコンクリートの建物で覆われていました。
 ここの目玉は巨大で金ピカの「布袋様」。33mの高さだそうです。ところが横の説明には「弥勒菩薩聖像」とあります。「布袋」はたしか中国唐代の高僧のことですが、弥勒菩薩の化身だとも言われているのでこれでいいんでしょう?中華民国66年(1977)建立のようでした。

太平洋戦争の爪痕・in台湾

 このお寺で触れなければならないのは、あの太平洋戦争で日本軍に従軍した犠牲者3万3千人の慰霊碑です。「建立由来記」では


 この碑は日台両国過去の歴史による日本国植民地統治下の大東亜戦争に、日本国陸海軍人軍属として戦場に散華した3万3千余柱英霊の鎮魂慰霊碑である。
 諸霊は日本国皇民化教育の名のもとに(略)高砂義勇隊・陸軍特別志願兵・さらには日本国民としての義務であった徴兵令により、大東亜戦争南方緒戦域をはじめ各戦域に参加した台湾元日本陸海軍人軍属20万7千余名の戦友であり、また台湾縁の日本陸海軍人の戦友であった。(略)
 1971年日台両国の国交は複雑な国際状況下に不幸にも断たれている。故に(略)靖国神社同意の基に、英霊を霊爾簿と共に台湾へ招魂奉祈なされました鎮魂慰霊碑であります。

 とありました。たまたま訪れた私たちでしたが、日本がおこしたあの戦争で、犠牲になった台湾の人々の前に長い合掌をさせていただきました。

落書き王、黄さんは97歳

 続いて案内されたのはやはり台中市内で「彩虹眷村」という所でした。
 村は都市計画で多くの村人が引っ越した後だそうですが、一角に見事な落書きで埋まったところがあり、今や有名観光地となっているそうでした。
 でも、見ると・見ると・みると・・・・・
 極採色で何軒もの家とその路地が埋まっているではありませんか。すご~~い。
 というより、写真を見ていただきましょう。一番右は一人でこの絵を描いた「黄」さんという97歳のおじいさんです。運よく会えました。


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